この記事では、ガソリンスタンドのアルバイトスタッフの早期退職を防ぎ、定着率を高める方法について述べていきます。この記事の対象者は、ガソリンスタンドの店長や経営者の他、業種問わずアルバイトスタッフを戦力として抱える管理職の方です。この記事を最後まで読んでいただくと、以下のことが分かります。
- 早期退職の原因とリスク
- 採用時に行うべき相性の見極め方
- 入社後に行うべき定着率向上の取組み
この記事は、長年ガソリンスタンドの運営会社に勤務し、店長として多くのアルバイトスタッフを育ててきた筆者の実体験に基づいています。ぜひ、参考にしてください。
■アルバイトスタッフの早期退職のリスク
厚生労働省の「入職と離職の推移」によると、令和3年度におけるパートタイム労働者の離職率は23.3%で、前年度の26.4%から3.1ポイント低下したものの、一般労働者の離職率10.7%に比較すると高い水準にあります。
離職率の高さは、企業にとって大きな課題です。多くのガソリンスタンドは、アルバイトで勤務するパートタイマーの労働力に依存しており、彼らが定着するか否かは、募集や人材育成の負荷にも関わる重要な要素です。
人手不足の中、ようやく確保した新規スタッフを教育し、やっと戦力になれるかな、といった段階での早期退職は、店舗としてダメージが大きいものです。
では、どのようにすれば、早期退職を防ぎ、定着率を高めることができるのでしょうか。以下で、4つの方策をご紹介します。まずは、そもそも早期退職しやすいスタッフを採用していないか、という前提から、採用面接の内容を検証してみることから始めましょう。
■アルバイトスタッフの採用時に行うべき相性の見極め方
人によっては、他社では勤務が長続きしても、当社では長続きしないケースもあります。それは、相性が合わないからです。そこで、面接では自店と応募者の相性を見極める必要がありますが、この場合、相性の5軸が参考になります。
相性の5軸とは、以下の5つの要素について、それぞれ重視するものが、店舗と応募者で一致していると相性が良いとされるものです。これは、リクルートの転職エージェントが、第二新卒層の若者6,000人に対して、200問のアンケートを実施して明らかにしたものです。
- 感情/理屈:困難な課題に直面した時、自分の感情で判断するか、理性的に分析するか
- 行動/思考:仕事に取り組む時、即座に行動に移すか、先にじっくり検討するか
- 協調/競争:周囲の人との関わりで、協力するか、競い合うか
- 革新/伝統:物事の捉え方で、新しいことに挑戦するか、古くからのやり方を尊重するか
- スピード/緻密:仕事の進め方で、効果・効率を重視して早く終わらせるか、高品質を重視して細部に気を配るか
上記を面接で見極まるようにして、自店が重視する項目と一致する応募者を採用することで、早期退職のリスクを軽減させることが期待できます。さらに、このような応募者を採用しただけで安心せず、以下で述べる入社後の取組みも行うことが、早期退職のリスクを低下させるでしょう。
ここからの記事は有料(980円)ですが、月額9,800円のマガジンを購入いただければ、毎日投稿される有料記事が、ひと月間読み放題になります。また、LINEに登録の上、読みたい有料記事のタイトルを教えていただければ(LINEのメッセージ1通につき、タイトル1つでお願いします)、ご希望の多かった記事の有料部分を毎週日曜日に配信をします。登録はこちらから↓↓↓
なお、今回の記事だけを有料で読まれる方は、以下のリンク先からご購入手続きをお願いします。「ご指定のページが見つかりません」と示されていても、リンク先に移動できます。