１．ガソリンスタンドの元店長が教えるアルバイトスタッフの効果的な募集方法
私は、ガソリンスタンドの運営会社に勤務し、現場で店長をしていた頃に、アルバイトスタッフの募集について色々な工夫をしました。今回は、その中でも特に効果的だった方法をご紹介するとともに、各種調査から見えてきた効果的な募集方法について述べていきます。
■人材をリスペクトすること
私が当時店長を務めていたそのガソリンスタンドでは、アルバイトスタッフを募集する看板を掲示していましたが、ある日、その看板に記載した「アルバイト」という部分を「アルバイトさん」に変えてみました。すると、応募者が増えたのです。これは、人材をリスペクトすることが募集にも重要だということを教えてくれました。
また、店頭に掲示した募集の看板や張り紙には別の役割もあります。若者の働き方研究家である平賀充記氏が所長を務めるツナグ働き方研究所の調査によると、ネットで求人広告を見た人の半数以上が、応募する前に店舗の様子を見に来ています。この下見の際に、店頭に求人広告があることで、募集のリアリティが高まり、安心して応募しやすくなります。また、店舗の雰囲気やスタッフの様子を直接確認できることで、応募へのモチベーションや信頼感が高まります。
■情報発信をすること
情報を発信することは、自店の魅力や特徴を広く知ってもらうことが目的です。よって、募集看板だけではなく、SNSを活用することが効果的です。特に、若い労働力をターゲットにするなら、多くの若者が利用しているX（旧Twitter）がおすすめです。Xで、自店の商品やサービス、店内の様子や雰囲気、スタッフの紹介や活動などを定期的に発信することで、自店のファンを増やし、応募者に興味を持ってもらうことが期待できます。
情報発信する際には、以下の２点に注意してください。
- 責任者の写真を公開すること。これは、応募者へ信頼感や安心感を与えることにつながります。お菓子の総合エンタープライズ企業ESSPRIDEが行った調査によると、責任者の顔が見えると、信頼感が増すことが分かっています。
- 会社のビジョンを伝えること。これは、応募者にとって自分の仕事の意義や目標を明確にすることにつながります。ジョンソン・エンド・ジョンソンやRIZAPグループなどの経営者として活躍した実業家の松本晃氏は「この指止―まれ」の指を出さないと人は集まらないと述べています。その指とは会社のビジョンであり、働く人にとっての方向性や価値観を示すものです。
■まとめ
以上が、私がガソリンスタンドで店長をしていたときのアルバイトスタッフ募集の経験とそれに基づく効果的な募集方法です。人材をリスペクトすることと、情報発信することが、人材集めにとって重要だということが分かりました。
今すぐ、自店の募集看板やSNSをチェックしてみてください。どんな言葉や写真が使われていますか。それらは、応募者にとって魅力的でしょうか。もし、改善の余地があると感じたら、今回紹介した方法を試してみてください。応募者数がじわじわと伸びるかもしれません。
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