この記事では、部下の能力を引き出すための心理学的なテクニックを紹介します。そのテクニックとは、ピグマリオン効果と呼ばれるもので、他者からの期待を受けることで自分の能力や成果が向上するという現象です。
これは、教育やビジネスの場で、教師が生徒に、上司が部下に期待をかけることで、その人のパフォーマンスを高めることができることも示しています。この記事では、ピグマリオン効果の仕組みや実際にガソリンスタンドで成功した事例をご紹介します。
この記事は、以下の方々を対象としています。
- ガソリンスタンドの経営者や管理職
- ガソリンスタンドをご支援する商工会・商工会議所の経営指導員や経営コンサルタント
- 部下のパフォーマンスを最大化したい方
この記事を読めば、部下に期待をかけることで、彼らのモチベーションやパフォーマンスを高め、ガソリンスタンドであれば、洗車やタイヤなど油外商品の販売が促進されることが期待できます。ぜひ最後までお読みください。
■ピグマリオン効果とは?ギリシャ神話から学ぶ心理学的なテクニック
ピグマリオン効果という言葉の由来は、ギリシャ神話に登場するピグマリオン王に由来します。ピグマリオン王は、自分の理想の女性像を彫像にしたところ、その彫像に恋をしてしまいました。女神アフロディーテは、王の願いを聞き入れて、彫像に命を吹き込んであげました。つまり、王の期待が彫像を人間に変えたということです。
ピグマリオン効果は、1960年代にアメリカの心理学者ロバート・ローゼンタールが実験によって発見しました。彼は、学校で知能テストを行い、ランダムに選んだ生徒の名前を教師に見せました。そして、彼らは今後数ヶ月で成績が伸びると伝えたましたが、それは嘘でした。
しかし、教師はローゼンタールの発言を信じて、その生徒たちに接しました。すると、本当にその生徒たちの成績が良くなりました。教師の期待が、生徒の能力に影響したのです。
ピグマリオン効果は、教育のみならず、ビジネスの分野でも応用できます。例えば、上司が部下に対して、ポジティブなフィードバックをしたり、信頼を示したりすることで、部下のモチベーションや能力を引き出すことができます。
以下で、この効果を活用して大きな業績に繋げたガソリンスタンドの事例をご紹介します。
■ピグマリオン効果の事例:ガソリンスタンド店長が部下の能力を引き出す
関東圏内で複数店舗を展開する、あるガソリンスタンド運営会社の話です。その若手社員は、比較的小規模な店舗でタイヤや洗車など油外販売の実績を向上させました。そして、その実績が買われ、大規模な店舗に転勤することになりました。
赴任当初の彼は、ひっきりなしに来店される顧客を見て、「以前の店は1時間に1台も来店がない時もあり、油外販売のしようがない場合もあったが、今回の店はいつでもお客さんに声をかけることができる」と嬉しそうに言っていました。
しかし、それからひと月もすると、彼の様子が変わってきたのです。元気がなくなり、油外販売の成績も低迷していました。
店長は、彼の悩みを聞き出そうと事務室で面談をしました。ですが、彼は油外販売のスペシャリストとしてのプライドもあったためか、面談の場でなかなか本音を明かしませんでした。そこで、店長は傾聴スキルを活用して、頭を空っぽにして根気強く聞きました。なお、傾聴スキルに関しては、以下の記事を参考にしてください。
https://note.com/roadside/n/nd1b2251073c8
そして、面談の場で根気よく傾聴する店長に、彼はこう言いました。
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