1. 中古車販売店の経営革新計画、業績アップを実現する課題設定
■はじめに
中古車販売業界は、一部大手企業の不正による風評被害により、業績が厳しくなっていますが、かつて弊社が経営革新計画の作成・実施のご支援をした結果、業績を回復させた中古車販売店があります。
このご支援は、私が持つガソリンスタンド運営会社勤務時代の20年以上に及ぶ現場経験と、中小企業診断士として経営革新計画の策定を200件以上支援した経験が評価されて、ご依頼を受けたものです。
そこで、中古車販売店の経営者や、そのご支援に携わる方(公的機関の経営指導・支援員の方や経営コンサルタント)向けに、この経営革新計画を事例としてご紹介し、その作成方法を解説することで、中古車販売店の業績アップに貢献するべく、当記事で解説していきます。
同店の経営革新計画は、以下の構成となっていますが、今回は「5.ビジョン達成のための課題」について、その記載方法を述べていきます。
なお、経営革新計画の制度については以下の記事をご参照ください。
■課題とは?
「課題」とは、問題を解決するために取り組むべきことを指します。一方、「問題」とは、目標と現状とのギャップを指します。例えば、人材不足で業務が滞っている場合「人材不足」が問題で「いかに定着率を上げるか」が課題と言えます。
ここで「いかに新規採用を増やすか」を課題としてしまうと、定着率が悪い状態のままでは、せっかく採用してもどんどん退職してしまうので、人材不足は解消できないことになります。では、正しい課題設定をするには、どうすればよいのでしょうか。
■正しく課題設定をするには
まず、前回の記事で見たようにビジョンを明確にして、その上で目標を設定し、現状と目標のギャップを把握することが必要です。その上で「なぜそのギャップが発生しているのか」という観点から問題を洗い出します。
そして、その問題の解決方法をいくつか設定し、その上で問題解決に一番結び付きやすい方法を課題として設定します。
同店の場合はこの手順を踏まえ、品揃え、販売促進、情報共有を課題として設定しました。
■まとめ
本記事では、中古車販売店の経営革新計画において「5.ビジョン達成のための課題」の記載方法について解説しました。
課題とは、目標と現状とのギャップを解決するために取り組むべきことを指します。そのため、課題を設定するには、まずビジョンを明確にし、その上で目標を設定し、現状と目標のギャップを把握する必要があります。
そして、そのギャップが発生している原因を分析し、解決策を検討します。その上で、問題解決に一番結び付きやすい方法を課題として設定します。
中古車販売店の経営者や、そのご支援に携わる方は、本記事を参考に経営革新計画において効果的な課題設定を行ってください。
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