■1.小規模事業者持続化補助金の企業概要の書き方!接骨院の経営計画書から学ぶ
小規模事業者持続化補助金(持続化補助金)は、小規模事業者が販路開拓や生産性向上を図るために必要な経費の一部を補助する制度で、補助率2/3で補助上限額50万円の通常枠と補助率2/3~3/4で補助上限額200万円の特別枠があります(インボイス特例分除く)。
今回の記事では、当補助金に採択された接骨院の経営計画書を参考に「企業概要」の書き方について解説します。「企業概要」は、審査員に自社の現状を説明する自己紹介の役割を持ち、丁寧かつポイントを押さえて記載することが採択される可能性を高めます。
「企業概要」の書き方の具体的なポイントは、①見出しを設ける、②ビジュアルに訴求する、③数値を用いて説明する、です。以下で詳しく見ていきます。
■小規模事業者持続化補助金の企業概要の書き方!接骨院の経営計画書から学ぶ:ポイント①見出しを設ける
同院は「企業概要」欄に(1)事業所概要、(2)立地、(3)定量的分析、と3つの大見出しを設けました。さらに(3)定量的分析という大見出しの下には、①直近期の状況、②過去3期分の状況、と2つの小見出しを設けました。
見出しを設けないと、読み手の審査員は「企業概要」に書かれた内容の全体像や、要点を把握することが困難になってしまいます。同院は見出しを設けることでこのようなリスクを回避するとともに、文章を効果的に伝える効果を狙ったことは、審査で採択を引き寄せたポイントのひとつと言えるでしょう。
■小規模事業者持続化補助金の企業概要の書き方!接骨院の経営計画書から学ぶ:ポイント②ビジュアルに訴求する
同院は、経営者や同院外観の写真、同院の立地を示す地図を盛り込んで、ビジュアルに訴求しました。
人間は視覚情報に強く反応するため、このようにビジュアルに訴求せず、文章だけを用いてしまうと、読み手の審査員は、記載内容に興味を抱きにくくなってしまうとともに、リアリティが低くなり、説得力にネガティブな影響を及ぼしてしまうでしょう。
同院は、ビジュアルに訴求することで、上記のリスクを回避したことも、審査で採択を引き寄せたポイントのひとつと言えるでしょう。
■小規模事業者持続化補助金の企業概要の書き方!接骨院の経営計画書から学ぶ:ポイント③数値を用いて説明する
同院は、直近期の状況として、直近期の売上高とその内訳を示しました。また、過去3期分の状況として、各期の売上高、売上総利益、営業利益を示しました。
数値は、状況を事実として伝えることができます。例えば「たくさんの売上」という文章は審査員である読み手の解釈の余地がありますが、「売上1,000万円」という数字は解釈の余地がありません。
また、状況を事実として捉えることは、自社を客観的に見た上で今後の計画を検討できることに繋がります。
さらに、下図は公募要領内「審査の観点」に記載のある「書面審査」のページですが、赤枠部分にあるように、自社の現状を適切に把握しないと不採択のリスクが高まってしまいます。
同院のように数値を用いて現状を説明したことは、上記の審査項目に対応したと考えられ、採択を引き寄せたポイントのひとつと言えるでしょう。
以上、持続化補助金に採択された接骨院の経営計画書から「企業概要」の記載ポイントを3つご紹介しました。「企業概要」は、それに続く経営計画書の内容を理解していただくための重要な項目です。
①見出しを設ける、②ビジュアルに訴求する、③数値を用いて説明する、というポイントに注意して、興味を持ってもらえるような計画書を作成しましょう。第13回持続化補助金の締切は、2023年9月7日(木)です。ぜひこの機会に挑戦してみてください。
■ロードサイド経営研究所ホームページ
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