はじめに
私が勤務していた、あるガソリンスタンドの運営会社は、スタッフの茶髪を認めていませんでした。ですが、そのルールは有名無実化していましたので、ある時に、このルールを厳格運用すると本社から指示がありました。
私は店長として、それに従い、茶髪スタッフに対して、髪を黒く染めるように指導したところ、多くのスタッフが退職してしまい、深刻な人手不足に陥ったことがあります。この人手不足は、店舗の販売力や顧客の満足度を低下させてしまいました。
とはいえ、身だしなみの乱れは心の乱れと言われるように、茶髪を認めてしまうことで、勤務態度が悪化したり、店舗の規律性が乱れたりしてしまうと考える経営者やリーダーも多いと思います。
そこで、今回の記事では、今の時代において、茶髪への対応をどのように考えるべきかという点を、心理学の法則を踏まえて述べていきます。
この記事の対象者は、人的資源を有効活用して業績を拡大させたいガソリンスタンドの経営者やリーダーの他、若手スタッフが戦力となっている店舗ビジネスに関連する方々です。
この記事を最後まで読むことで、顧客満足度の高い接客の本質を理解することが出来るでしょう。では、本題に入っていきます。
茶髪に対する最近の企業対応
スターバックスの対応
2021年にスターバックス コーヒー ジャパンは「ドレスコード」を改訂し、スタッフの髪色を自由化しました。
その後に同社が実施した調査結果によると、約100%のスタッフがドレスコードの改訂を「良かった」と評価していることが分かりました。また、スタッフの2人に1人は、顧客とのコミュニケーションが増えたと感じていることも分かりました。
この自由化により、スタッフは自分の個性を表現できるようになり、モチベーションアップにつながっていることが伺えます。また、顧客とのコミュニケーションが活発化することで、顧客満足度の向上にもつながっているでしょう。
大手食品スーパーの対応
埼玉県を中心に展開するスーパーマーケットチェーン「ベルク」では、2023年9月から従業員の服装や髪型を自由化し、茶髪やピアスも認めることにしました。この取組みは、顧客から好評を得ており、従業員のモチベーションも向上しました。
このように、大手企業は茶髪容認に動き、効果も出ているようですが、一部の顧客からは不評であるという情報も飛び交っています。そこで、安易に茶髪を容認するのではなく、その本質について、心理学の観点から検討していきます。
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