同社は、主に起業をテーマとした経営コンサルティングを提供しています。新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの方がオンラインでミーティングをしたり、セミナーを受講したりする状況になりました。同社では、これを機会と捉えてオンラインでセミナーを提供することとしました。
その際の告知に活用するランディングページの作成とweb広告にかかる費用の一部を小規模事業者持続化補助金【低感染リスク型ビジネス枠】で調達することとし、計画を作成し、応募した結果、採択となりました。
下図は、当補助金に応募する際に提出する「【様式1】経営計画および補助事業計画」の構成ですが、今回のコラムでは、持続化補助金【低感染リスク型】に採択されたコンサルの事例②に引き続き、同社が記載した<補助事業計画>「2.補助事業の内容」から採択のポイントを見ていきます。なお、当コラムの内容は2021年12月14日時点の情報に基づいています。
1. 持続化補助金【低感染リスク型ビジネス枠】採択のポイント(補助事業の内容編)
持続化補助金【低感染リスク型ビジネス枠】採択のポイント(補助事業の内容編)(1)補助事業を切り分けて説明する
冒頭にも記載したとおり、同社はランディングページの作成とweb広告を補助事業として実施したいと考えておりました。このように複数の補助事業を説明する場合に、まとめて説明しようとすると内容が冗長になりがちで、読み手に伝わりにくくなるリスクが高まってしまいます。
同社はそれを踏まえ、ランディングページの作成に関する説明とweb広告に関する説明をそれぞれ切り分けて記載したことが採択を引き寄せた要因のひとつと考えられます。
持続化補助金【低感染リスク型ビジネス枠】採択のポイント(補助事業の内容編)(2)5W1Hを明確にする
当補助金の計画書フォーマットですが、今回見ている「補助事業の内容」欄には以下の但し書きがあります。
※感染拡大防止のための対人接触機会の減少に資する新たなビジネスやサービス、生産プロセスの導入等の取組について、取組内容や実施体制、スケジュールを具体的に記載してください。
同社が着目したのは上記の太字部分「具体的に」という点です。よって、いつ(When)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どこで(Where)、どのように(How)行うのかという5W1Hをそれぞれ明確にして各補助事業を説明しました。
これにより、補助事業の説明について具体性が高まり、理解しやすく記載できたことが採択を引き寄せた要因のひとつと考えられます。
持続化補助金【低感染リスク型ビジネス枠】採択のポイント(補助事業の内容編)(3)「審査の観点」を意識する
小規模事業者持続化補助金【低感染リスク型ビジネス枠】のホームページからは、応募時のルールブックである公募要領がダウンロードできます。この公募要領には「審査の観点」というページがあり、文字通りどのような観点から計画書が審査されるのか明記されています(下図参照)。
同社が注目したのは、上図の赤枠部分「補助事業計画の有効性」です。そして、これを具体的に述べたものが、日本商工会議所や全国商工会連合会のホームページからダウンロードできる小規模事業者持続化補助金【一般型】の公募要領内「審査の観点」にあります(下図参照)。
上図の赤枠部分が「補助事業計画の有効性」ですが、その中で同社は青枠部分「補助事業計画に小規模事業者ならではの創意工夫の特徴があるか」に着目し、上記5W1Hの「なにを(What)」の部分に「○○という特徴を持ったランディングページ」「○○という検索ワードで上位表示されるweb広告」と記載し、「○○」は創意工夫の特徴であることを述べました。
このように審査の観点を読み込んで、それに対応した内容を記載したことも採択を引き寄せた要因のひとつと考えられます。
今回のコラムでは、小規模事業者持続化補助金【低感染リスク型ビジネス枠】の<補助事業計画>「2.補助事業の内容」から、採択の可能性を高めるポイントとして、(1) 補助事業を切り分けて説明する、(2)5W1Hを明確にする、(3)「審査の観点」を意識する、を挙げました。次回は引き続き<補助事業計画>「3.補助事業の効果」について見ていきます。
2.小規模事業者持続化補助金の計画書作成をサポートします
1,000件を超える支援実績を通じて蓄積してきたノウハウを活用して、計画書作成のサポートを行い、採択の可能性を高めます。詳しくはこちらから↓↓↓
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小規模事業者持続化補助金に応募したくなる本