これまで小規模事業者持続化補助金は、＜一般型＞の他に＜コロナ特別対応型＞、＜低感染リスク型ビジネス枠＞と、外部環境の変化に応じて複数のケースが創設されてきました。弊社ではそれぞれの申請支援を行ってきましたが、そのうち111事業所については以下のサイトで事例としてご紹介しています。
これらのご支援をしてきた中で感じているのは、＜一般型＞であれ、＜コロナ特別対応型＞であれ、＜低感染リスク型ビジネス枠＞であれ、採択される事業者には共通点があるということです。
つまり、＜一般型＞で採択される（計画書ではなく）事業者は、＜コロナ特別対応型＞や＜低感染リスク型ビジネス枠＞に申請しても採択される可能性が高いでしょうし、その逆も言えると感じています。
今後、小規模事業者持続化補助金は、上記＜一般型＞は＜通常枠＞に名前を変えるとともに＜成長・分配強化枠＞、＜新陳代謝枠＞、＜インボイス枠＞が創設される見通しですが、これについても同様のことが言えるはずです。
そこで、今回のコラムは前回のコラム持続化補助金採択事例から見えてきた採択されやすい事業者の特徴⑧に引き続き、これまで弊社がご支援してきた事例から、採択される可能性が高い事業者の特徴を見ていきます。
1．持続化補助金採択事例から見えてきた採択されやすい事業者の特徴 part9
持続化補助金採択事例から見えてきた採択されやすい事業者の特徴part9（1）経営計画と補助事業計画の整合性を意識できる
持続化補助金を申請する際には「経営計画」と「補助事業計画」を作成しますが、これらの内容を混同せずに切り分けることの重要性を持続化補助金採択事例から見えてきた採択されやすい事業者の特徴⑦で述べました。
ただし、この2つの計画は整合性がとれていることも重要です。例えば、経営計画で今後の方針としてネットでの販売促進を強化すると述べておきながら、補助事業計画の内容が、チラシの新聞折込やハンドアウトが中心であった場合、両計画の整合性がとれていません。
経営計画で全体像を示し、補助金を使って実施するその一部を補助事業計画に詳しく記載すると整合性がとりやすくなります。これを意識できる事業者は採択される可能性が高いと言えることは、公募要領内の下記「審査の観点」における下線部分からも窺えます。
持続化補助金採択事例から見えてきた採択されやすい事業者の特徴part9（2）補助事業に特徴を持たせることができる
単に「ホームページを制作する」と述べるよりも「当社の実績や経営者の人となりをビジュアルに訴求できるホームページを制作する」と述べたほうが、ホームページに工夫を施し、特徴を持たせようとしていることが分かります。
このように、補助事業に自社のオリジナリティを加えて説明することは、補助事業の有効性を高めることに繋がるはずです。これを意識できる事業者は採択される可能性が高いと言えることは、公募要領内の下記「審査の観点」における下線部分からも窺えます。
持続化補助金採択事例から見えてきた採択されやすい事業者の特徴part9（3）補助事業にITを活用できる
労働人口が減少傾向の中、事業にITを用いて省力化を図ることは、多くの事業者の課題と考えられます。今やホームページを持っていることは当たり前といえますし、ブログやSNSを用いた情報発信も必須といえます。
そのような流れに乗るべく、補助事業にITを活用しようとする事業者は、外部環境の変化に対応しようとしていますので、生き残る可能性が高いと判断でき、採択される可能性が高いと言えるでしょう。生き残る可能性が高くなければ、補助金を交付しても有効活用されないリスクがあるからです。なお、このことは公募要領内の下記「審査の観点」における下線部分からも窺えます。
今回のコラムでは、持続化補助金採択事例から見えてきた採択されやすい事業者の特徴として、（1）経営計画と補助事業計画の整合性を意識できる、（2）補助事業に特徴を持たせることができる、（3）補助事業にITを活用できる、を挙げました。次回のコラムでも引き続き、そのような事業者の特徴を見ていきます。なお、当シリーズのバックナンバーは以下となります。
２．小規模事業者持続化補助金の計画書作成をサポートします。
1,000件を超える支援実績を通じて蓄積してきたノウハウを活用して、計画書作成のサポートを行い、採択の可能性を高めます。詳しくはこちらから↓↓↓
３．メルマガ会員様募集中
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４．電子書籍のご案内（2021年3月22日発行）
小規模事業者持続化補助金に応募したくなる本
