「何を書いたらいいのか見当がつかない」持続化補助金の計画書フォーマットを目の当たりにして、このように感じた方は数多くいらっしゃるのではないでしょうか。検索数予測ツールaramakijake.jpによれば「持続化補助金 記入例」「持続化補助金 書き方」といったキーワードで検索する方はかなりの数に上っています。
このような方々のために、以下に示す持続化補助金ホームページでは、複数の業態における計画書の記載例が公開されています。
【商工会議所エリア】
【商工会エリア】
この記載例の中にはカラオケ店があります。当記載例の<経営計画>「1.企業概要」は以下となっていますが、今回のコラムでは、この内容から採択の可能性を高めるポイントを見ていきます。
1.採択可能性UP!持続化補助金<経営計画>カラオケ店記載例のポイント
採択可能性UP!持続化補助金<経営計画>カラオケ店記載例のポイント(1)見出しを設ける
当記載例には、「売上状況」「立地場所」「業務状況」といった見出しが設けられています。新聞に見出しがなかったら誰も読まないと言われますが、見出しの存在は書かれた内容の理解を深めるために、非常に効果的なものです。
なぜ、見出しがあるとそのような効果が見込めるのかというと、見出しがあることでこの後に書いてあることがイメージしやすくなり、これが分かりやすさに大きく貢献するためです。よって、その記述が見出しだと認識させる必要があり、当記載例のように四角で囲むほか、【】で囲んだり、文字を太くしたりなどの工夫が必要でしょう。
採択可能性UP!持続化補助金<経営計画>カラオケ店記載例のポイント(2)数値を用いる
下図は、前述の持続化補助金ホームページからダウンロードできる、当補助金申請のルールブックである「公募要領」内「審査の観点」の「書面審査」の内容です。これは文字通り計画書をどのような観点から審査するのかを述べたものであり、どんなに素晴らしいと思える計画を作っても、この内容を満たしていないと採択は厳しいものになるでしょう。
当記載例では「売上状況」という見出しの下、3期分の売上高、売上総利益、平均客単価を数値を用いて記載しておりますが、これは上記「審査の観点」内「書面審査」の下線部分「自社の経営状況を適切に把握し」を踏まえたものと考えられます。
数値で自社の経営状況を説明することは主観が排除されますので「適切に把握」していることを訴求できるはずです。なお、この下線部分は、今回の公募要領で新たに追記されたものであり、このような部分はその年に重視される傾向がありますので、意識されると良いでしょう。
採択可能性UP!持続化補助金<経営計画>カラオケ店記載例のポイント(3)経営課題を示す
当記載例では「業務状況」という見出しの下で「今後は昼間の来店客対応のため、主婦層のパート等を確保していくことが課題」と述べています。自社の現状を把握し、望む姿を目指すためには、そこに至る方策を検討する必要があり、それが経営課題になります。
よって、この経営課題を認識することが事業拡大の要諦となり得ますので、それを明確に記載すること、そしてその課題を潰すために補助金を使うというストーリーができていれば、採択の可能性は高まるものと考えられます。
今回のコラムでは、小規模事業者持続化補助金の申請時に作成する<経営計画>「1.事業概要」の書き方におけるポイントとして、(1)見出しを設ける、(2)数値を用いる、(3)経営課題を示す、を述べました。次回のコラムでは、当記載例の<経営計画>「2.顧客ニーズと市場の動向」を見ていきます。
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