「4.経営方針・目標と今後のプラン」に記載した内容は審査で重視される項目のひとつです。というのも、当補助金のルールブックである「公募要領」内「書面審査」の項目に下図赤枠部分「経営方針・目標と今後のプランの適切性」という項目があるからです。
これによると、これまで見てきた「2.顧客ニーズと市場の動向」や「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」に記載した内容は、今回見ていく「4.経営方針・目標と今後のプラン」を記載する際に踏まえる必要があり、それがないと採択は遠のいてしまうリスクが発生するでしょう。
今回のコラムでは前回同様、以下のサイトからダウンロードできるカラオケ店の計画書記載例を用いて「4.経営方針・目標と今後のプラン」の書き方におけるポイントを2022年6月3日現在の情報をもとに見ていきます。
【商工会議所エリア】
【商工会エリア】
なお、今回見ていく「4.経営方針・目標と今後のプラン」の記載例は以下となっています。
1.採択可能性UP!持続化補助金<経営計画>カラオケ店記載例のポイントPart4
採択可能性UP!持続化補助金<経営計画>カラオケ店記載例のポイントPart4(1)これまでの記載内容を踏まえる
前述の通り、当欄は「2.顧客ニーズと市場の動向」や「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」を踏まえる必要がありますが、当記載例内グレーの囲み部分を見ると「1.企業概要」も踏まえる必要があることが読み取れます。そこでこれらを意識しながら記載例を見ていくと、以下のように関連部分が見つかります。
このように、各欄の内容と当欄を関連付けて記載することが採択を引き寄せるポイントとなるでしょう。
採択可能性UP!持続化補助金<経営計画>カラオケ店記載例のポイントPart3(2)見出しを設ける
当記載例では「経営方針」「今後のプラン」と見出しを設けています。このように見出しがあると読みやすさが向上しますが、読みやすいということは内容が頭に入ってきやすいということであり、それは計画の理解が進むことに繋がります。
審査する読み手は計画が理解できなければ、良い評価を与えることは困難ですので、この読みやすさは採択に大きな影響を及ぼすはずです。「たかが見出し」と軽んずることなく見出しを設けていただきたいと思います。
採択可能性UP!持続化補助金<経営計画>カラオケ店記載例のポイントPart3(3)多面的に検討する
当記載例のカラオケ店は「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」において、好立地という強みをもって夜間の集客力が高いことを述べていましたが、この夜間の売上が激減していることを述べています。
そこで、夜間の売上を回復させるという方向性の他に、夜間以外の売上を上昇させて夜間の売上を埋めるという方向性も考えられ、当記載例では後者を実現させるプランを「夜間帯以外に新たな売上を獲得する新サービスの開発が急務となっている」という形で記載しています。
今回の記載例では、目先のネガティブな事象を直接的に解決する方策ではなく、それ以外の方策に目を向け、多面的に今後の戦略を検討した結果がうかがえるという点で、有効な記載内容になっていると言えるのではないでしょうか。
今回のコラムでは、小規模事業者持続化補助金の申請時に作成する<経営計画>「4.経営方針・目標と今後のプラン」の書き方におけるポイントとして、(1)これまでの記載内容を踏まえる、(2)見出しを設ける、(3)多面的に検討する、を述べました。
次回のコラムでは、当記載例の<補助事業計画>「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」を見ていきます。
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