補助事業計画内「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」の記載内容は、後述する持続化補助金のホームページからダウンロードできる公募要領によると、下図赤枠部分の観点から審査することになっています。
よって、これらの項目を意識しながら当欄を記載することが採択を引き寄せるポイントとなります。当コラムでは、以下のサイトで公表されているカラオケ店の計画書記載例を用い、当欄へ具体的にどのように記載するべきか、2022年6月5日現在の情報をもとに見ていきます。
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なお、今回見ていく補助事業計画内「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」の記載例は以下となっていますが、弊社が引いた下線の部分は以降で解説していきます。
1.持続化補助金<補助事業計画>カラオケ店の記載例におけるポイント
持続化補助金<補助事業計画>カラオケ店の記載例におけるポイント(1)補助事業の内容を端的に記載する
今回取り上げるカラオケ店の記載例では、以下(上図赤線部分)のように補助事業の内容が端的に記載されています。
具体的には、①昼間時間帯の女性・主婦層のニーズの取り込み、②カラオケボックスを利用したテレワークサービスの開発である。
このように冒頭で補助事業の全体像を示すことで、計画書の読み手はそれを踏まえた上で詳細を読むことになるので、理解が深まる効果が期待できます。当然のことではありますが、計画書の内容が理解できないと、高い評価をすることができないことに留意する必要があると言えるでしょう。
持続化補助金<補助事業計画>カラオケ店の記載例におけるポイント(2)補助金の使い道を詳細に示す
今回取り上げるカラオケ店の記載例では、①ホームページの開設、②チラシの作成、③室内改装費、という形で補助金の使い道をテーマ別に切り分けて細かく説明しています。
様式3-1の【経費明細表・資金調達方法】Ⅱ.経費明細表にも、使い道は記載するわけですが、今回見ている「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」欄を使ってより詳しく具体的に記載することは、補助事業の内容についてイメージが湧きやすく、このことが説得力向上という効果を期待できます。
補助金に不採択になるケースの多くは、計画書の具体性が欠けており、読み手のイメージが湧きにくい場合が多い印象がありますので、記載例のように具体的に記載することが採択の可能性を高めると言えるでしょう。
持続化補助金<補助事業計画>カラオケ店の記載例におけるポイント(3)創意工夫の特徴を盛り込む
今回取り上げるカラオケ店の記載例では、以下(上図青線部分)のように創意工夫の特徴として下記が記載されています。
女性顧客層をターゲットにした女子会、ママ友会、一人カラオケなどの多様なサービスを開発し、カラオケボックスの新たな利用方法を提案する。
駅前の好立地、完備された個室などの強みを活用し、増加傾向にあるテレワーク需要を取り込む。
これは、前述の「審査の観点」に記載のある「補助事業計画に小規模事業者ならではの創意工夫の特徴があるか」に対応していると考えられます。また、記載例の下部グレーの塗りつぶし部分にも「これまでの自社・他社の取り組みと異なる点、創意工夫した点、特徴などを具体的にお書きください」という記載があり、必須の項目と言えるのではないでしょうか。
今回のコラムでは、小規模事業者持続化補助金の申請時に作成する<補助事業計画>「 2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」の書き方におけるポイントとして、(1)補助事業の内容を端的に記載する、(2)補助金の使い道を詳細に示す、(3)創意工夫の特徴を盛り込む、を述べました。
次回のコラムでは、当記載例の<補助事業計画>「4.補助事業の効果」を見ていきます。
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