持続化補助金に採択された工務店の「企業概要」の書き方3つのポイント

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１．持続化補助金に採択された工務店の「企業概要」の書き方3つのポイント

■「企業概要」とは何か？

　小規模事業者持続化補助金（持続化補助金）は、小規模事業者が経営計画に基づいて行う販路開拓や生産性向上等の取組に要する経費の一部を補助するものです。補助率は原則2/3ですが、赤字事業者が特別枠の賃金引上げ枠を使う場合は3/4となっており、申請書類は、以下のホームページからダウンロードできます。

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小規模事業者持続化補助金（一般型）

小規模事業者持続化補助金は、持続的な経営に向けた経営計画に基づく、小規模事業者等の地道な販路開拓等の取り組みや、業務効率化の取り組みを支援するため、それに要する経費の一部を補助いたします。

【商工会の管轄エリアで事業展開をする方向け】

小規模事業者持続化補助金【一般型】 Top

　上記サイトからダウンロードできる申請書類のうち、様式２と様式３の経営計画と補助事業計画の完成度が採択に大きな影響を及ぼしますが、当記事では当補助金に採択された工務店の様式２、経営計画「企業概要」の書き方を見ていきます。

　当欄に記載した内容は、審査員が貴社の概要を把握し、その後に書かれた経営環境や今後の計画、補助金の使い方などを理解するための前提となるため、正確かつ簡潔に記載することが大切です。

　当補助金に採択された工務店の経営計画「企業概要」を見ると、当欄を記載する際のポイントは、①沿革を示す、②ターゲット顧客を示す、③経営者の写真を盛り込む、であることが分かります。以下でそれぞれの内容を詳しく見ていきます。

■持続化補助金に採択された工務店の「企業概要」の書き方3つのポイント①沿革を示す

　同社は当欄に、創業や事業承継など、これまでの自社のトピックを列挙して沿革を示しました。このことは、審査員に自社の歴史や伝統を理解してもらい、信頼感を醸成することが期待できます。さらに、自社のストーリーは、審査員の共感を醸成し、自社に対して興味や関心を抱かせることに繋がります。

　なお、創業して日が浅く、沿革が書けない場合は、経営者の経歴を盛り込みことをお勧めしています。

■持続化補助金に採択された工務店の「企業概要」の書き方3つのポイント②ターゲット顧客を示す

　同社は当欄に、現在の事業におけるターゲット顧客を示しました。ターゲット顧客を設定することで、マーケティング活動における効率・効果の向上が期待できますが、これは、特定のターゲットに絞ることで、その層が持つ顧客ニーズが満たしやすくなるためです。

　そして今回見ている「企業概要」欄の次に「顧客ニーズと市場の動向」欄があり、そこにターゲット顧客のニーズを記載することになりますが、既存事業の説明を兼ねて既存事業のターゲット顧客を示したことは、上記のメリットを通じ、経営の安定性を訴求することができます。

■持続化補助金に採択された工務店の「企業概要」の書き方3つのポイント③経営者の写真を盛り込む

　同社は当欄に、経営者の写真を盛り込みました。このメリットは以下の通りです。

経営者の顔が見えることで、審査員に親近感や信頼感を与えることができる。
経営者の顔が見えることで、経営者の熱意や意欲、人間性を伝えることができる。

　人間は、相手の顔が見えることで、親近感や信頼感を抱くものですが、審査員も人間ですから、そのような効果が期待でき、審査結果にポジティブな影響を与える可能性が高まります。

　また、経営者の顔が見えることで、経営者の熱意や意欲を伝えることができます。人間は顔を見て、その人の性格や感情を判断する傾向があるからです。

　経営者の顔が明るく、笑顔で写っていれば、審査員は、経営者が熱意や意欲をもって事業に取り組んでいると判断する可能性が高くなりますし、経営者の顔が真剣で、自信に満ちた表情で写っていれば、審査員は、経営者が事業を成功させるために必要な能力や経験を持っていると判断する可能性が高くなり、審査結果にポジティブな影響を与えるでしょう。