1.中古車販売店の経営革新計画:強みと弱みを把握して成功する
一部大手企業の不正により、中古車販売業界は風評被害を受け、業績が厳しくなっていますが、かつて、ある中古車販売店は、経営革新計画を作成・実行することで、業績を回復させました。
そこで、同社の経営革新計画を事例として取り上げ、経営革新計画の作成方法を解説していきます。今回は当該計画書内「自社の強みと弱み」について述べていきます。なお、経営革新計画の制度については以下の記事をご参照ください。
https://note.com/roadside/n/nfde99d1c5c85
https://note.com/roadside/n/n993fc8a1f7eb
■強みと弱みを洗い出す重要性
経営革新計画を作成する際において、自社の強みと弱みを洗い出すことは非常に重要です。なぜなら、強みと弱みを把握することで、以下のメリットを得ることができるからです。
- 経営革新の方向性や目標を明確にすることができる
- 経営資源を効率的に配分することができる
- リスクを低減することができる
経営革新計画は、自社の強みを活かし、弱みを克服することで、新たな成長を実現するためのものです。したがって、強みと弱みを把握することで、経営革新の方向性や目標を明確にすることができます。
また、経営資源を効率的に配分するためにも、強みと弱みを把握することが重要です。強みはさらに伸ばし、弱みは改善することによって、経営資源を効果的に活用することができます。
さらに、リスクを低減するためにも、強みと弱みを把握することが重要です。強みを把握することで、自社の強みに基づいた経営戦略を策定することができます。また、弱みを把握することで、リスクを回避するための対策を講じることができます。
では、同社はどのように強みと弱みを洗い出したのかを見ていきます。
■強みと弱みの洗い出し方
強みと弱みの洗い出し方のポイントは、以下の2つです。
1.客観的に評価する
強みと弱みは、主観的に評価すると、偏った結果になってしまう可能性があります。そのため、自社と他社を比較しながら、客観的に評価することが重要です。
2.具体的に示す
強みと弱みは、抽象的なものではなく、具体的に示すことが重要です。具体的に示すことで、経営革新の方向性や目標を明確にすることができます。
同社は以下のような内容を経営革新計画に記載しましたが、実際は、より具体的に示しています。
強み
- ノウハウ・専門性を有している。
- 迅速性がある。
- ユーザーの安心感を高める取組みをしている。
- 代表者の人脈を活用できる。
- 車両の付加価値を高めている。
弱み
- 訴求力・情報発信力。
- 人的・物的資源の制約。
■まとめ
強みと弱みを正しく認識し、具体的に記載することで、経営の方向性や目標を明確にし、経営資源を効率的に活用することが可能となります。また、強みを最大限に活かしながら弱みの克服を図ることで、リスクを軽減し、実行可能な計画を立てることができます。ただし、以下の理由から、弱みの克服よりも強みの活用の方が成果は出やすいとされます。
「弱み」は競合よりも劣っている経営資源ですから、それを克服した上で成果を出すには、まずは競合のレベルに追い付く必要があり、その上で差をつけていく必要があります。これに対して「強み」の活用は、既に競合に差をつけている経営資源を活用するので、競合との差を広げやすいためです。
本記事で解説した内容を参考にして、自社の経営革新計画の「自社の強み・弱み」を記載してみてはいかがでしょうか。
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