中古トラック販売業の経営革新計画:ビジョンの重要性と記載のポイント

コラム

1.中古トラック販売業の経営革新計画:ビジョンの重要性と記載のポイント

 一部大手企業の不正により、中古車販売業界は風評被害を受け、業績が厳しくなっていますが、かつて、ある中古トラック販売店は、経営革新計画を作成することで、業績を回復させました。そこで、同社の経営革新計画を事例として取り上げ、その作成方法を解説していきます。今回は当該計画書内「当社のビジョン」の記載ポイントについて述べていきます。

 なお、経営革新計画の制度については以下の記事をご参照ください。

中小企業の売上アップに成功!経営革新計画の書き方|経営コンサル/新規事業立案/ガソリンスタンド/中小企業診断士/経営革新計画/三上康一
1.中小企業の売上アップに成功!経営革新計画の書き方   中小企業の売上アップを実現するための方法はいくつかありますが、その中でも有効な方法のひとつが前回の記事でお伝えした「経営革新計画」の策定です。今回の記事では、経営革新計画に記載するべき内容をお伝えします。 ■経営革新計画の構成  当社は、ご支援する事業者様...
経営革新計画をマーケティングに活用し新販路開拓で売上UPした事例|経営コンサル/新規事業立案/ガソリンスタンド/中小企業診断士/経営革新計画/三上康一
1.経営革新計画をマーケティングに活用し新販路開拓で売上UPした事例 ■経営革新計画とは?  経営革新計画とは、中小企業が「新事業活動」に取り組み「経営の相当程度の向上」を図ることを目的に策定する中長期的な経営計画書です。「新事業活動」とは、以下の5つに該当するものです。 新商品の開発又は生産 新役務の...

■経営革新計画「当社のビジョン」策定の重要性

 ビジョンとは、企業が将来目指すべき姿や目標を示すものですが、経営革新計画は、企業が経営革新を実現するために策定する計画であり、ビジョンはその計画の根幹となるものです。

 ビジョンを記載することで、以下のメリットがあります。

  • 企業の方向性を明確にする
  • 経営革新の推進力を高める

 ビジョンが明確になることで、企業の方向性が明確になります。経営革新計画は、ビジョンを実現するために策定する計画であるため、ビジョンが明確になっていないと、経営革新の方向性が定まらず、効果的な計画を策定することが難しくなります。

 また、ビジョンが明確になることで、経営革新の推進力を高めることができます。ビジョンは、企業の従業員や関係者に共通の目標を与えるものです。そのため、ビジョンが明確になっていれば、企業の従業員や関係者は、ビジョンを実現するために一致団結して取り組むことができます。

 なお、ジョンソン・エンド・ジョンソン、カルビー、RIZAPの代表を務めた実業家の松本晃氏は、ビジョンは「この指とまれ」の「この指」であり、これが人材を集めると述べています。ビジョンを持っている企業は、それを目指す前向きな姿勢が人を惹き付けるのでしょう。

■経営革新計画「当社のビジョン」策定のポイント

 経営革新計画作成において「当社のビジョン」を記載する際のポイントは、以下のとおりです。

【明確かつ具体的に記載する】

 ビジョンは、企業が目指す将来像であり、経営革新計画の土台となるものです。そのため、明確かつ具体的に記載することが重要です。

 例えば、「業界トップシェアを獲得する」というビジョンは、明確ではありますが、具体的ではありません。より具体的には「2030年までに、中古車販売業界のシェア50%を獲得する」などのように記載するとよいでしょう。

【社員や顧客に共感してもらえるものにする】

 ビジョンは、社員や顧客に共感してもらえるようなものにする必要があります。そのため、社員や顧客のニーズや価値観を踏まえて記載することが重要です。

 例えば、社員がやりがいを持って働けるようなビジョンや、顧客が満足できるようなビジョンは、社員や顧客に共感してもらえることが容易に想像できます。

【実現可能なものにする】

 ビジョンは、実現可能なものにする必要があります。そのため、現実的な目標を設定し、その達成に向けた具体的な計画を策定することが重要です。

 これらを踏まえ、同社は3年後に達成したい売上高と経常利益をビジョンとして経営革新計画に盛り込みました。

■経営革新計画「当社のビジョン」策定のまとめ

 経営革新計画において「当社のビジョン」を記載することは、非常に重要です。ビジョンは、企業が将来目指すべき姿や目標を示すものであり、経営革新計画の根幹となるものです。

 ビジョンを記載することで、以下のメリットがあります。

  • 企業の方向性を明確にする
  • 経営革新の推進力を高める

 経営革新計画作成において「当社のビジョン」を記載する際のポイントは、以下のとおりです。

  • 明確かつ具体的に記載する
  • 社員や顧客に共感してもらえるものにする
  • 実現可能なものにする

 今回の事例では、同社は3年後に達成したい売上高と経常利益をビジョンとして経営革新計画に盛り込みました。経営革新計画の作成を検討している方は、ぜひ「当社のビジョン」を記載することを検討してみてください。

2.ロードサイド経営研究所ホームページ

 当記事でご紹介した内容について、より詳しく知りたい方は、ぜひ弊社のホームぺージをご覧ください。弊社では、ブログ記事のほかにも業績の紹介、お客様からの声など、さまざまな情報を掲載しています。

中小企業診断士 埼玉 |川越の株式会社ロードサイド経営研究所
埼玉の中小企業診断士へのご相談なら、川越市のロードサイド経営研究所へお任せください。小規模事業者持続化補助金、IT導入補助金、ものづくり補助金、経営革新などの計画書作成に強い中小企業診断士事務所です。代表三上康一は登壇経験豊富です。

3.LINE友だち登録募集中  

 ロードサイド店舗経営者必見!

 当社は、代表の20年以上のガソリンスタンドでの現場経験と15年以上のコンサルティング経験を活かして、ロードサイド店舗の経営をサポートしています。

 そこで、ロードサイド店舗経営のお役立ち情報を週1回LINEで配信しています。LINE登録をしていただくと、以下の特典が受けられます。この機会にぜひご登録ください。お待ちしております!

  • 補助金に関する情報
  • ロードサイド店舗経営のお役立ち情報
  • 未公開記事

■LINE友だち登録はこちらから

https://lin.ee/8Vi8RPr

■バックナンバーはこちらから

メルマガバックナンバー|経営コンサル/新規事業立案/ガソリンスタンド/中小企業診断士/経営革新計画/三上康一|note
弊社が過去にメルマガやLINEに登録された方に優先配信した記事のバックナンバーです。
タイトルとURLをコピーしました