1.プロスペクト理論でタイヤ販売を促進させる方法
■プロスペクト理論とは?
当記事では、プロスペクト理論という心理学の理論を紹介し、それをガソリンスタンドのタイヤ販売に応用する方法を考えてみます。プロスペクト理論では「損失回避性」として、人は新たな便益を得るコストよりも、既に得ている便益を手放すコストの方が大きく感じることを説明しています。
これをタイヤ交換に置き換えると、タイヤを交換することによって得られるメリットよりも、タイヤを交換しないことによって発生するデメリットの方が大きいと感じるということになります。
■タイヤを交換することによって得られるメリット
そこで、まずは、すり減ったタイヤを新品に交換するメリットを見ていきます。
- 安全性が向上します。新品タイヤは、溝が深く水を効率的に排出できるため、雨の日でもスリップしにくくなります。また、ゴムが柔らかくタイヤと路面の摩擦力が高いため、車の停止力やカーブの走行力が向上します。
- 乗り心地が向上します。新品タイヤは、ゴムが柔軟で路面の凹凸に対応できるため、振動や衝撃が軽減されます。また、タイヤが路面と接する際に発生する音も抑えられます。
- クルマの性能が向上します。新品タイヤは、クルマのバランスや調整が最適化されるため、クルマの動きがスムーズになります。また、タイヤの見た目やデザインもクルマのイメージを変えることができます。
以上のように、すり減ったタイヤを新品に交換することには、多くのメリットがあります。
ですが、プロスペクト理論では、すり減ったタイヤを新品に交換するためのセールストークとして、このようなメリットを強調するよりも、以下のデメリットをお伝えした方が、タイヤが売れる可能性は高まるということになります。
■タイヤを交換しないことによって発生するデメリット
すり減ったタイヤを交換しないと以下のデメリットが発生するでしょう。
- タイヤがすり減ると、排水効果が低下し、雨や雪の日にスリップしやすくなります。スリップすると、車の制御ができなくなり、事故のリスクが高まります。
- タイヤがすり減ると、停止力やカーブの走行力が低下し、急な障害物やカーブに対応できなくなり、事故のリスクが高まります。
- タイヤがすり減るほど経年劣化すると、ゴムが硬化し、ひび割れや亀裂が発生します。ひび割れや亀裂が発生すると、タイヤが破裂する可能性があります。タイヤが破裂すると、車が制御不能になり、大事故につながりかねません。
なお、私がガソリンスタンドの運営会社に勤務し、現場で店長を担っていた頃には、このプロスペクト理論に基づいて、店頭に破裂したタイヤを展示しました。すり減ったタイヤの車両に乗っていた顧客には、上記を説明しつつ、このタイヤを見せることで、リアリティを高めて大量販売に結びつけていました。
ただし、これもやり過ぎはご法度です。
■恐怖心を煽るセールストークの問題点
この手法は、顧客にとっての損失感を強調することで、タイヤ交換の必要性を訴え、購買意欲を高める効果が期待できます。しかし、これには、顧客の恐怖心を煽るという倫理的な問題があります。恐怖心は、顧客の購買意欲を高めるだけでなく、顧客の信頼や満足度を低下させる可能性もあります。そのため、顧客にとってのメリットも併せて伝えることが重要です。
プロスペクト理論は、ガソリンスタンドの経営にとって、有効なツールであるとともに、責任ある使い方をするべきツールであると言えます。
この記事では、プロスペクト理論という心理学の理論を紹介し、それをガソリンスタンドのタイヤ販売に応用する方法を考えてみました。顧客の利益や感情を尊重しつつ、安全なカーライフをサポートしていきましょう。
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