従業者1名の旅館
昨晩は長野県で仕事を終え、現地の旅館に宿泊しました。写真はその旅館での夕食です。こちらの方面で宿泊の必要がある場合、この旅館を利用していますが、昨夏に初めて訪れて以来、かれこれ十数回利用しています。
この旅館で働いているのは女将さん1名のみ。掃除から料理から予約受付から会計まで全て1人で切り盛りしています。
近所には飲食店もあるのですが、ほとんどの場合、私はこの旅館で夕食を摂ることにしています。その理由は、美味しく安いということもあります。ですが、それよりも大きな理由は、融通が利くからです。
小規模事業者ならではの強み
昨年、東北地方で仕事を終え、どうしてもその日のうちに長野の現地に向かう必要に迫られた時があります。どう考えてもこの旅館に到着する時刻は23:00を回ります。
その旨を予め女将さんにお伝えしたところ、「当日は晩御飯をお作りしましょうか?」という質問を受けました。「え、そんな夜遅くでも大丈夫なのですか?」と聞いたところ、快く「対応できます」との返答がありました。本来、この旅館での夕食時間は17:00~20:00であるにも関わらず、です。
23:00を過ぎ、飲まず食わずの状態で宿に到着し、それから飲食店に出向くのは非常に面倒です。それを理解して夕食を準備すると言ってくれているのです。そして、当日は、23:00過ぎのチェックインにもかかわらず、出来立ての夕食を提供していただきました。
これが、大規模なホテルだとそうはいかないでしょう。顧客の状況に応じて、柔軟に融通を利かせることができる、という小規模事業者ならではの強みに触れた瞬間でした。
強みを活かしているか
小規模事業者は小規模なりの強みがあります。その最たるものは、上記の対応に代表される「小回りが利く」という点です。顧客のニーズを先取りし、原則的なルールに縛られず、経営者の判断で対応することが可能なのです。
強みは活かしてこそ強みとなり得ます。自社ならではの強みを活かすことにより、顧客の固定化に繋がることを意識して、戦略的にその強みを活用することが生き残りのポイントとなるでしょう。
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