業界誌への掲載
ガソリンスタンドの業界誌「月刊ガソリンスタンド」の3月号に私のコラムが掲載されることとなりました。約4,000字、図表2~3個といったボリュームのコラムです。
私は、21年間で7つのガソリンスタンド運営会社を渡り歩きましたが、そのほとんどの会社でこの雑誌を定期購読していました。この雑誌は、東京都千代田区に本社を置く「株式会社月刊ガソリンスタンド社」が発行しており、この会社の編集部から先日、ご連絡をいただき、今回の件が決まりました。
私の経歴が、掲載の決定に大きな影響を与えたことは間違いありません。ですが、それだけで業界に大きな影響力を持つこの雑誌への掲載が決まったわけではありません。当社を定期的にご支援していただいているアドバイザーからの提案がなければ、この掲載は実現していないのです。
なぜ掲載が決まったのか
昨年春のアドバイザーとの定期面談で以下の提案をいただきました。
「そもそも貴社は、ガソリンスタンド出身という経歴を活かしてロードサイド店舗の販促支援をしているわけですが、様々なロードサイド店舗の中でもガソリンスタンドに対する専門性が高いわけですよね。ガソリンスタンドの業界誌というものはありませんか?もしあるのならその雑誌にコラムを寄稿できませんか?」
業界誌にコラムを寄稿できれば、多くのガソリンスタンド関係者に当社の存在を伝えることが可能となり、そこから講演やコンサルティングといったビジネスに繋がることが期待できます。この業界誌へアプローチをするという発想が当時の私にはありませんでした。
他人の視点の重要性
私は、セミナーで戦略と戦術の違いを説明する際に、戦術の「術」のつく言葉を受講者に挙げていただきます。すると、芸術、美術、忍術、剣術、話術、技術…といった言葉が出てきます。
私は、挙げていただいたこれらの言葉をホワイトボードに書き出しながら、さらにないですか、さらにないですか、と考えていただきますが、といずれ「術」のつく言葉が出なくなってきます。
それまで挙げていただき、ホワイトボードに書き出した「術」のつく言葉を受講者の方々と改めて見てみると、私がルールを定めたわけでもないのに、見事に2文字で後ろに「術」のつく言葉が並びます。つまり、受講者の方々は勝手に「2文字で後ろに術のつく言葉」というルール、枠組みを作って考えていたことが分かります。
そのルールに捉われなければ、読心術、投球術といった3文字の言葉や、術中、術後、技術士、といった最後に術のつかない言葉も出てくるのです。
ポイントは「自分で勝手にルールを作らない」ことではなく「人間は、自分で勝手に作ったルールの中で考えるので、自分以外のルールを持った他人の考えを取り入れる」ことだと考えます。
小売業のロードサイド店舗は、ネット通販に多くの顧客を奪われています。この逆境の中、商売を継続させていくために様々な取組みをしています。
外部の視点を得ることは、より多くの視点で自社を見るということを意味します。現在の取組みは、自社の視点だけに偏ったものだとすれば、数少ない選択肢の中からの取組みに過ぎないことになります。
小売業のロードサイド店舗が勝ち組となるために重要なことのひとつとして、外部の視点を得て、多面的に戦略を検討することが挙げられると思いますが、いかがでしょうか。
視点に関する参考コラム
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