食品の製造販売を営む小規模な事業所の経営者から相談を受けました。その内容は、とにかく経営者自身の仕事が一杯一杯で、経営者としての営業活動、つまりトップセールスが出来ていない。これを行うことにより、ほぼ確実に売上は伸びるはずだが、トップセールスを行う方針でいくべきか、それとも別の方針を打ち立てるべきか判断が難しい、という内容でした。
お話を伺っていくとトップセールスを行いたいという意欲を強く感じましたので、どうすればそれが出来るようになるかを検討しつつ、ご面談を進めていると自社ホームページがないことが分かりました。今回のコラムでは、この事例を通じて効果的なトップセールスを行うためにホームページを立ち上げる必要性を見て行きます。
ホームページが必要な理由1:人材確保に繋がるから
経営者が日常業務に追われず、経営者でなければ出来ない仕事をするためには、自身が日々行っているそれら日常業務を部下に任せる必要があります。既存の部下に任せられないのであれば、新規雇用をして、任せる必要があります。
ここで新たな人件費負担というリスクが発生しますが、それにより、経営者がトップセールスを実施でき、収益性が向上するなら、積極的に新規雇用を行うべきです。そのためには、インターネットを活用して募集をすることが効果的と言えます。
今や調べ物、情報収集はインターネットで行うケースがほとんどですが、ホームページの作成費用については、小規模事業者持続化補助金を活用することで負担の3分の2が軽減されることとなります。
この経営者は、過去に何度かハローワークを利用して人材を募集したことがあるということですが、今一つ効果が薄いとのことでした。効果的な募集を行うにはいくつかのポイントをおさえる必要があります。以下のコラムを参考にしてください。
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ホームページが必要な理由2:自社の特徴を訴求できるから
この事業所では、食品の製造プロセスにこだわりを持っており、それが顧客から評価されているわけですが、そのプロセスのうち、公開できるものは、是非とも多くの方に公開し、顧客を増やしていく必要があります。この際に役立つのが、ホームページです。
ホームページは、写真や動画を盛り込むことができ、文章での説明をすることも可能です。そして、このようなこだわりを盛り込んだホームページは、次に示すようにトップセールスの効果に繋がる可能性を高めます。
ホームページが必要な理由3:自社の信頼性が高まるから
ホームページはもはや、インターネット上の名刺ということもでき、その有無は信頼性の高低につながります。
食品製造業のトップセールスを受けた見込み客が、その事業者のことをもっと知りたいと思った場合は、社名で検索するでしょう。その際に、きちんとしたホームページがあるかないかは、その後の商談において大きな影響を及ぼすことは想像に難くありません。
今回のコラムでは、効果的なトップセールスのためにホームページが必要な理由として、1.人材確保に繋がるから、2.自社の特徴を訴求できるから、3.自社の信頼性が高まるから、を挙げました。
これまでホームページが必要なかったことを根拠に、今後も必要ないとは言い切れないはずです。必要になったからとあたふたするのではなく、時代の変化に応じて先手を打つことを心がけておきたいものです。
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