今回のコラムは、小規模事業者持続化補助金に採択されるために「様式2」の<補助事業計画>「1.補助事業で行う事業名」「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」について、その書き方について見ていきます。ここまでで、全社的な計画を記載してきたわけですが、ここからは「補助金を使った事業(補助事業)」の計画を記載することとなります。
下図は当補助金で申請する際に提出する各様式の項目一覧です。赤丸で囲まれた部分が今回のコラムで解説する部分です。
「1.補助事業で行う事業名」
まずは、補助事業のネーミングを【30文字以内】で記載します。そのネーミングからどのような事業なのかが連想できることが望ましいです。しかし、なかなかネーミングのイメージが湧かない、決まらない場合は「小規模事業者持続化補助金 採択者一覧」で検索していただくと過去に採択された事業名が一覧で出ますので、参考にして下さい。
なお、直近の小規模事業者持続化補助金の採択者一覧は以下となっています。
平成30年度第2次補正予算小規模事業者持続化補助金 2次締切分 採択者一覧表(商工会地区)
https://www.smrj.go.jp/org/info/solicitation/2019/20190731_kobo01_3_3.pdf
平成30年度第2次補正予算小規模事業者持続化補助金 採択者一覧表(商工会議所地区 関東圏)
https://h30.jizokukahojokin.info/files/1215/6617/8620/h30_2_kanto.pdf
「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」
次に、補助金を使って何を行うかを記載します。ここは実際に補助金が有効に使われるかどうかの大きな判断材料になります。
お勧めしているのは、When(いつ) Where(どこで) Who(誰が) What(何を) Why(なぜ)How(どのように)の5W1Hを明らかにして記載することです。以下は、補助金を使ってホームページを立ち上げる際の書き方の例です。
【いつ立上げるのか】採択通知後、即時。
【誰が立上げるのか】主体となるのは経営者、補佐するのは息子である常務
【何を立上げるのか】会社概要、お客様の声、対応業務、設備紹介、実績、人材募集、お問い合わせフォームを装備したホームページ。また、トップページからTwitterにアクセスできるようにする。
【なぜ立上げるのか】新規人材の募集により人材を確保し、販売の機会損失発生を防止するため。また、自社の強みを発信することにより個人客からの依頼を増加させるため。
【どこで立上げるのか】〇〇市に所在するIT系企業の△△株式会社
【どのように立上げるのか】採択通知後に打合せを経て発注。なおTwitterのアカウントは事前に立上げ、常時情報発信をしていく。
同時に、他のことも申請するケースもあるはずです。例えば、ホームページの立上げ、雑誌広告の出稿、店内改装をまとめて申請するとしたら、それぞれについて5W1Hを記載します。
「審査の観点」
公募要領P53に「審査の観点」として、どのような観点から審査が行われるのかが記載されていますが、その中に「③補助事業計画の有効性」として以下の記述があります。
◇補助事業計画は具体的で、当該小規模事業者にとって実現可能性が高いものとなっているか。
今回のコラムでご紹介した5W1Hはこの「具体的」に対応したものです。また、以下の記述もあります。
◇補助事業計画に小規模事業者ならではの創意工夫の特徴があるか。
5W1Hの中の「What(何を)」「How(どのように)」の記述で、自社なりの「創意工夫」を示すことを意識しましょう。
今回のコラムでは、様式2の<補助事業計画>「1.補助事業で行う事業名」「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」について見てきました。次回は同じ<補助事業計画>の中の「4.補助事業の効果」について述べていきます。
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