ここ数日で、経営コンサルタントを活用したいと思っているが、いかんせん初めての経験ということもあり、躊躇している複数の経営者とお話する機会がありました。
弊社は経営コンサルティングを主たる事業としていますが、弊社自身が独りよがりの視点からのコンサルティングを行うことに強い危機感を持っています。そのため現在、弊社の経営を客観的に見て、弊社に対してアドバイスをいただけるコンサルタントと契約しています。
このコンサルタントを選定する際に、弊社は弊社なりの判断基準を持っています。そこで、今回のコラムでは、経営コンサルタントとして、胡散臭いコンサルタントを選ばなくて済む、そして成果を上げることのできるコンサルタントを選ぶためのポイントを見ていきます。
胡散臭いコンサルタントを選ばなくて済むポイント1:コンサルを受けたことのあるコンサルか
弊社が弊社自身のコンサルティングを引き受けていただける会社を初めて見つけたのは3年ほど前ですが、コンサルティングを受けて強く思ったのは、「経営者とはこんな気持ちでコンサルタントと向き合っているんだ」ということでした。
もちろん様々な経営者がいますから、コンサルを受ける経営者全員の気持ちが分かったとは言えません。ですが、コンサルを受ける側に回ったという経験は、経営者に寄り添う姿勢を強くさせたと思っています。そして、それ以降、弊社のコンサルを受けて涙を見せる経営者が増えました。
人は自分の気持ちを分かってくれる人と接するとホッとするものです。特に、日々プレッシャーや孤独とお付き合いする立場の経営者にとって、自身の気持ちを分かってくれるコンサルタントと接することは、自身を解放し、力を与えてくれるのではないでしょうか。
よって弊社は、コンサルティングを受けたことのある、もしくは受けているコンサルタントを選ぶようにしています。
胡散臭いコンサルタントを選ばなくて済むポイント2:課題解決に繋がる専門性があるか
専門性は、「業種」に関するものと「課題」に関するものがあります。例えば、業種でいうとガソリンスタンド、婦人服店、飲食店といったものでしょうし、課題でいうと、人手不足、売上拡大、資金繰りといったものがあるでしょう。
これは、自社がどういう「モノ」を売っていて、どういう「コト」で困っているのか、ということですから、まずは、それを明確に把握し、それぞれの「モノ」「コト」について、そのコンサルタントは、どれだけの専門性があるのかを判断する必要があります。
「何でもやります」と言うコンサルタントは、あらゆる業種のあらゆる課題に対処すると言っているわけですが、あらゆる業種のあらゆる課題を解決できる可能性は…となると疑問符がつきます。
「特定業種のあらゆる課題」、「あらゆる業種の特定課題」、そして、「特定業種の特定課題」。そのコンサルタントはどの課題を解決できるタイプなのかが明確になっているかどうかは、胡散臭いコンサルタントを選ばなくて済むポイントとなります。そして、それを判断するためには、次に示す点がポイントになります。
胡散臭いコンサルタントを選ばなくて済むポイント3:発信している情報の質は高く量は豊富か
原則として、専門性が高いからこそ、それに基づいた深い情報を大量に発信できるわけで、それがなかったら、浅い情報を少ししか発信することができないでしょう。よって、発信している情報の質と量は、専門性を判断するひとつのバロメーターと言えるでしょう。
特に、ブログやコラムはストック型情報と呼ばれ、検索ワードが一致すれば検索結果として表示されます。これに対して、TwitterやFacebookなどのSNSはフロー型情報と呼ばれ、検索結果には上がって来づらいですが、情報の新鮮さがあり、そのコンサルタントの人となりが分かります。それぞれの情報の質と量から、専門性を把握できることとなるでしょう。
今回のコラムでは、胡散臭いコンサルタントを選ばなくて済む視点として、1.コンサルを受けたことのあるコンサルか、2.課題解決に繋がる専門性があるか、3.発信している情報の質は高く量は豊富か、を挙げました。少なくとも弊社は、このような視点からお願いするコンサルタントを決めています。読者の方々においてもご参考にしていただけたらと思います。
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