当コラムの読者である経営者の方から、コラムで取り上げて欲しいテーマのリクエストをいただきました。そのテーマが本日のコラムタイトルです。今後もリクエストに応じてコラムを書いていきますので、お気軽にご連絡ください。
弊社ホームページのお問い合わせからでも結構です。ちなみに、冒頭の経営者の方は、Facebookのメッセンジャーからご連絡いただいており、そちらの経路からでも構いません。
様々な「お客様の声」
一般的な認識として、「お客様の声」がホームページに数多く掲載されている店舗は、それだけ利用者が多く、人気店であることを意味します。また、「お客様の声」から店舗のリアル感が伝わり、まだその店舗を使ったことのない顧客の意思決定に役立ちます。
さらに、厳しめの「お客様の声」は、ホームページに掲載するかどうかはともかく、そこから事業改善のヒントが生まれることもあります。
ただし、顧客が自由にホームページへ感想を書ける仕組みにしている場合は、取るに足らない悪意ある「お客様の声」が書き込まれることもありますから、事業者側で削除できる仕組みも作っておく必要があります。
認知的不協和の理論
認知的不協和の理論は、人間が矛盾する複数の認知を抱え、不快感を覚えた時に、その矛盾した状態を解消し、不快感を拭い去るために、これまで持っていた思考か、新しく入ってきた思考のどちらかを否定する、というものです。そして、「新しく入ってきた思考を否定する」ほうが、簡単とされています。
例えば、あるホテルを利用したとします。高い満足度を期待して利用したわけですが、思いの外、満足できなかった場合、「このホテルは満足度が高いはず」なのに「実際は満足度が高くない」という矛盾する複数の認知を抱えます。
その場合、このホテルのホームページで、過去に利用した「お客様の声」を読んで、このホテルの顧客の多くは満足しているわけだから、自分が受けたサービスはそんなに悪いものではなかった、と考え、「実際は満足度が高くない」という思考を否定するわけです。よって、「お客様の声」は、顧客満足度の低下を防止する役割もあります。
「お客様の声」をどうやって集めるか
あるセルフサービスのガソリンスタンドでは、ガソリンを入れた後にお釣りが出てくる釣り銭機に「お客様の声」を記載できるハガキを備え付けていました。
しかし、そのハガキに記入する顧客は年に数名というものでした。給油はセルフサービスでも構いませんが、「お客様の声」を集める作業までセルフサービスでは、集まるものも集まらないはずです。集めたいのなら、働きかけることです。
ハガキで「お客様の声」が欲しいのであれば、ハガキをハンドアウトします。そして、なぜ「お客様の声」が欲しいのか、集めた「お客様の声」がどのように扱われるのか、しっかり説明しなければ顧客は「お客様の声」を書こうとはしません。
顧客は買う理由があるから買います。「お客様の声」も同様で書く理由がなければ書いてくれません。
さて、貴店は、「お客様の声」をどのように集めていますか?
メルマガ会員様募集中
メルマガ会員様には、リアル店舗の現場経験20年以上、コンサルティング歴10年以上【通算30年以上のノウハウ】を凝縮した【未公開のコラム】や、当サイトに掲載したコラムの【解説動画URL】を優先的に配信しています。
登録はこちらから
↓↓↓
電子書籍のご案内
1年で70人のアルバイトに辞められたガソリンスタンド店長が人材に全く困らなくなった理由:育成編~人材が育つ職場と人材に見放される職場の境界線~
2020年3月15日発行 定価1,055円