見出しを整理し、5W1Hを意識して記載することにより、小規模事業者持続化補助金に採択される可能性が高まります。
小規模事業者持続化補助金「美容室」採択のポイント
小規模事業者持続化補助金を活用して、移動式シャンプーユニットの導入、ホームページ・パンフレットの作成費用を調達するために、ある美容室の経営者が予め記載してきた計画書を採択レベルにブラッシュアップしていったプロセスをご紹介していきます。
今回は、下図の赤枠部分、様式2-1<補助事業計画>内の「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」を見ていきます。
当欄の構成を検討する
同店が事前に書かれてきた内容を拝見すると【概要】【取組内容】【工夫する点】と見出しがありました。繰り返しになりますが、当欄は「販路開拓等(生産性向上)の取組内容」を記載する欄ですから、【取組内容】に絞って記載する必要があります。
【概要】は当欄の前にある「1.補助事業で行う事業名」に記載すればよいはずです。同欄の注釈にあるように30文字以内でまとめていただき、そちらに記載していただきました。
【工夫する点】は、下図の公募要領「審査の観点」の「③補助事業計画の有効性」の3つめの「◇」の後半部分「…創意工夫の特徴はあるか」を意識したものであるはずです。採択を狙うならこの「審査の観点」はしっかり踏まえる必要があります。
そしてこの【工夫する点】は【取組内容】に含めることが可能ですが、これについては後述します。そして、この【取組内容】という見出しの下には、移動式シャンプーユニットの導入、ホームページの作成、パンフレットの作成と3つの小見出しを設けます。
5W1Hでまとめる
【取組内容】に関しては、3つの小見出しそれぞれに対して、いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)の5W1Hそれぞれを記載します。これも前述の公募要領「審査の観点」内の「③補助事業計画の有効性」の1つめの「◇」の冒頭部分「補助事業計画は具体的で…」を踏まえたものになります。
例えば、移動式シャンプーユニットの導入であれば、以下のような例が挙げられます。
・いつ(When)導入するのか→○年○月に導入予定
・どこへ(Where)導入するのか→当店内に導入、出張美容サービス時に車両へ積み込む
・だれが(Who)導入するのか→当店代表が○○株式会社へ発注し導入
・なにを(What)導入するのか→○○という特徴のある移動式シャンプーユニットを導入
・なぜ(Why)導入するのか→出張美容サービス時にシャンプーをするために導入
・どのように(How)導入するのか→予め機種は選定しておき、採択決定後、交付決定通知書が届いた段階で発注し、導入する
「どこで」を「どこへ」へ変換する
5W1Hでまとめる場合、「どこで(Where)」を書きにくく感じる方もいらっしゃると思います。これは、何かを実施する場所を指しますから、場所がらみで言うと「どこで」を「どこへ」へ変換すると書きやすくなるでしょう。
「なにを」に「創意工夫の特徴」を盛り込む
前述の移動式シャンプーユニットを例にとると、「なにを(What)」の部分は移動式シャンプーユニットであり、これをそのまま書いてしまうと身も蓋もなくなってしまいます。そこで、先ほどの【工夫する点】を盛り込むこととなります。
「どのように」はステップを意識する
「『どのように(How)』導入するかと言われても、買うだけだし…」と思う方もいるかもしれませんが、ここは発注から導入までのステップを意識すると書きやすくなります。
このようにして「販路開拓等(生産性向上)の取組内容」をブラッシュアップしていきました。次回は「補助事業の効果」について見ていきます。
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