要因を洗い出し、見出しに沿ってまとめることにより、小規模事業者持続化補助金に採択される可能性が高まります。
小規模事業者持続化補助金「整体院」採択のポイント
小規模事業者持続化補助金を活用して、ホームページ・店頭看板の作成費用を調達するために、ある整体院の経営者が作成した計画書を採択レベルにブラッシュアップしていったプロセスをご紹介していきます。
今回は、下図の赤枠部分、様式2-1<経営計画>内の「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」を見ていきます。
事前に書かれてきた内容を整理する
当欄に同院が予め書いてこられた内容と小規模事業者持続化補助金で広告宣伝力を強化した整体院の事例①で見た、同院が「1.企業概要」に書かれてきたものの中で「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」に移動した方が良いものも含めると概ね以下の内容となりました。
①65歳以上の高齢者や子育て世代への割引制度を実施していること
②回数券や1ヶ月間のフリーパスを販売していること
③65歳以上の方向け出張サービスを実施していること
④企業へ出向いて施術を行うといった事業者向けサービスを実施していること
⑤温泉施設での施術をしていた時代に多数の顧客から高い評価をいただくとともに固定客を獲得した経験があること。
⑥同院が提供するフットケアは翌日の爽快感が好評であること
⑦当日の体調など顧客に応じた施術を行っているため、固定客が多数存在すること
これらの内容をブラッシュアップしていきます。
「要因」を洗い出す
結果にはそれをもたらした要因があり、それが自社の強みとなり得ます。例えば、なぜ④の事業者向けサービスを提供できるのか検討することにより、強みとして打ち出すことが可能です。この点をヒアリングしたところ、経営者の人脈が豊富であること、強い営業力があることが分かりました。
同様に、⑦の当日の体調など顧客に応じた施術を行っているため、固定客が多数存在することも、なぜそのような施術ができるのかをヒアリングしたところ、高いコミュニケーション能力があることが分かりました。
このようにして、強みをさらに洗い出したら、以下の流れに沿って整理していきます。
見出しを設ける
見出しは、文章の整理に役立つとともに、見出しに沿った内容が書きやすくなるというメリットがあります。
繰り返しになりますが、当欄は「自社や自社の提供する商品・サービスの強み」を記載する欄ですので、見出しとして「自社の強み」と「自社の提供する商品・サービスの強み」を設けることをお勧めしています。
また、同院は商品を提供しておらず、施術というサービスを提供していますので、見出しは「自社の強み」と「自社が提供するサービスの強み」となります。
これまで見てきた強みを上記の見出しに沿って分類すると以下となります。
【自社の強み】
・経営者の人脈が豊富であるとともに、強い営業力があることにより、企業へ出向いて施術を行うといった事業者向けサービスを実施していること
・経営者に高いコミュニケーション能力があることにより、当日の体調など顧客に応じた施術を行うことができ、固定客が多数存在していること
【自社が提供するサービスの強み】
・65歳以上の高齢者や子育て世代への割引制度を実施していること
・回数券や1ヶ月間のフリーパスを販売していること
・65歳以上の方向け出張サービスを実施していること
・温泉施設での施術をしていた時代に多数の顧客から高い評価をいただくとともに固定客を獲得した経験があること。
・同院が提供するフットケアは翌日の爽快感が好評であること
このようにして「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」をブラッシュアップしていきました。次回のコラムでは「4.経営方針・目標と今後のプラン」を見ていきます。
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