<補助事業計画>の「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」においては、「審査の観点」を意識する、5W1Hを明確にする、視点のヌケがないか検証することにより、小規模事業者持続化補助金に採択される可能性が高まります。
小規模事業者持続化補助金「石材店」採択のポイント
小規模事業者持続化補助金で、スマートフォンに対応したホームページの作成費用を調達するために、石材店の経営者が予め記載してきた計画書を採択レベルにブラッシュアップしていったプロセスをご紹介していきます。第5回目の今回は、下図の赤枠部分、様式2-1<補助事業計画>内の「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」を見ていきます。
書かれてきた内容を整理する
同店が当欄に書かれてきた内容を整理した結果、以下となりました。
①お墓づくりの下調べの段階で参考にしていただけるようなスマホ対応ホームページを作成する。
②ホームページ上に代理墓参・代理清掃の受付窓口を作り、新規顧客の獲得を図る。
③また、墓苑紹介・仏事相談などから新規顧客の獲得を図る。
これら整理した内容をブラッシュアップしていきます。
「審査の観点」を意識する
小規模事業者持続化補助金に応募する際のルールブックとも言うべき「公募要領」には、以下に示した「審査の観点」があります。審査を経て採択・不採択が決まりますから、採択を狙うならこのページはしっかり読み込んで、対応する必要があります。
下図の赤枠部分は、今回のコラムで取り上げた「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」に該当する部分であり、まずは1つ目の◇にある「補助事業は具体的で…」に着目します。
5W1Hを明確にする
記述に具体性を持たせるために弊社では、いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)の5W1Hを明確にすることをお勧めしています。
同店では、ホームページを作成するということですから、以下の5W1Hを明確にします。
いつ(When):ホームページはいつ作成するのか
どこで(Where):ホームページはどこで作成するのか
だれが(Who):ホームページは誰が誰に発注するのか
なにを(What):どのようなホームページを作成するのか
なぜ(Why):ホームページはなぜ作成するのか
どのように(How):ホームページはどのような手順で作成していくのか
「どこで(Where)」の部分は制作会社がネット上で、となると思いますが、制作会社に聞いてみるのも一考です。また、「なにを(What)」の部分は、前述の公募要領の3つめの◇にある「創意工夫の特徴」を意識して記載する必要があります。
同店は、お墓づくりの下調べ段階で参考になるホームページを作りたいということですから、どういう参考情報を掲載するのか、また、同店のホームページを見ていただくためにどのような特徴を持たせるのか、といったことを記載します。この辺もホームページ制作業者と相談してみると良いでしょう。
視点のヌケがないか検証する
同店が記載してきた内容には「新規顧客」というキーワードが複数回出てきます。ですが、売上が欲しいのであれば、新規顧客の獲得だけでなく、既存顧客の固定化も検討する必要があります。
よって、過去に同店を利用したことのある既存顧客にホームページを開設したことをお知らせする何らかの取組が必要でしょう。それにより、お墓のリフォームなど何らかのアクションに繋がる可能性が出てきます。
新規顧客からの受注よりも、既存顧客からの受注の方がコストもかからず、効率的に業績拡大に繋がります。
このようにして、<補助事業計画>の「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」のブラッシュアップを行いました。次回のコラムでは、「4.補助事業の効果」から見ていきます。
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