サンドイッチのテイクアウトを主たる事業としているその店舗は、販路開拓に要する費用の3分の2、上限50万円(原則)が補助される小規模事業者持続化補助金に採択されたことがありました。そして、再度申請をすることにし、採択の可能性を高めるべく、作成した計画書に対するアドバイスを弊社に求めてこられました。
今回のコラムは、同店が弊社のアドバイスを受け、計画書(様式2、3)をブラッシュアップさせ、2度目の採択に繋げたプロセスをご紹介するシリーズの3回目となります。下図は当補助金に申請する際に原則として作成する書類の一覧ですが、当コラムでは赤囲み部分、様式2<経営計画>の「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」「4.経営方針・目標と今後のプラン」を見ていきます。
1.「自社や自社の提供する商品・サービスの強み」の書き方
まず、「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」に同店が予め記載してきた内容を拝見すると、以下のような強みを挙げていました。
・イベントを開催して顧客と関係性を維持できている。
・内製したホームページを活用して低コストで新規顧客を獲得できている。
・メール、ダイレクトメール、ニュースレターで固定化を図ることができている。
・厳選した原材料を用いて高品質の商品を提供している。
・駐車場が広く、多くの顧客が車両を停めやすい。
・店内が広く、顧客が寛ぐことができる。
これらをブラッシュアップするために、まず【自社の強み】と【自社の提供する商品・サービスの強み】という項目を設けていただきました。その上で【自社の強み】は「人」「物」「金」「情報」、つまり「人的資源の強み」「物的資源の強み」「財務的資源の強み」「情報的資源の強み」に切り分けます。これにより、以下のフォーマットが出来上がります。
このフォーマットに前述の強みを入れ込むと以下の表になります。
そして、このフォーマットの切り口から、もっと強みがないか探していただき、さらに多くの強みを盛り込んでいただきました。
2.「経営方針・目標と今後のプラン」の書き方
次に同店が「4.経営方針・目標と今後のプラン」に書かれてきた内容を見ていきます。同店は当欄に【経営方針】【目標】【今後のプラン】と3つの見出しを設け、内容を切り分けられており、この点は良いと思いましたが、【今後のプラン】には以下の内容が書かれていました。
・手作りパン教室の開催
・イートインスペースの設置
・既存製品の改良
・新製品(おにぎり)の開発・提供
・店内POPの見直し
今後のプランは、これらをいつ実施するのか時間軸が必要ですので、縦軸に実施事項、横軸に年単位の時間軸をとった計画表を作成していただきました。同店の場合、「既存製品の改良」に補助金を活用しますので、これについて以降に示す<補助事業計画>で説明していくこととなります。これらをまとめると、下図になります。
今回のコラムでは、様式2<経営計画>の「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」では、フォーマットに則った強みの見出し方、「4.経営方針・目標と今後のプラン」では、時間軸と補助事業計画の関連を見てきました。次回のコラムでは、<補助事業計画>を見ていきますが、同店を取り上げたコラムのバックナンバーは以下となります。
3.小規模事業者持続化補助金の計画書作成をサポートします。
1,000件を超える支援実績を通じて蓄積してきたノウハウを活用して、計画書作成のサポートを行い、採択の可能性を高めます。詳しくはこちらから↓↓↓
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