持続化補助金<一般型>に採択された計画書を公開!その書き方とは? ⑤

小規模事業者持続化補助金

 弊社が小規模事業者持続化補助金<一般型>を活用してホームページの全面リニューアルを検討し始めたのは2019年のことでしたが、業務に追われてなかなか手をつけることができないでいました。

 そんな中、2020年に新型コロナウイルス感染症が拡大したため、いわゆる「3密」を避けるためにセミナーや講演といった仕事が軒並み中止・延期となり、時間がとりやすくなりました。

 そこで、2020年10月2日(第3回受付)締切りの当補助金を活用するべく、計画書を作成し、申請したところ無事採択され、ホームページのリニューアルに要する資金の一部を調達することができました。

 この結果を受け、弊社がどのように計画書を作成したのかを自慢にならないように気をつけながらご紹介します。当サイトでは、当補助金に申請された100を超える事業者様の事例をご紹介してきましたが、弊社のことを弊社がご紹介するわけですから、計画書自体も可能な範囲で公開するなど、かなり赤裸々な内容を記載できることになります。

 下図は当補助金に申請する際に、原則として作成しなければならない書類の一覧ですが、今回は前回のコラムに引き続き、赤枠部分「様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書①」<経営計画>「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」の書き方を見ていきます。なお、当コラムの内容は2022年1月17日時点の情報に基づいています。

1. 持続化補助金<一般型>に採択された計画書を公開!その書き方とは?【自社や自社の提供する商品・サービスの強み編】

持続化補助金<一般型>に採択された計画書を公開!その書き方とは?【自社や自社の提供する商品・サービスの強み編】(1)適切な切り分けを行う

 当欄のタイトルは「自社や自社の提供する商品・サービスの強み」です。そこで、弊社では当欄を【自社の強み】【自社の提供する商品・サービスの強み】に切り分けることをお勧めしています。よって、弊社も当初この切り口で内容を切り分けようとしました。

 ですが、弊社における主要な強みは代表のスキルですから、これらの強みは【自社の強み】にも【自社の提供する商品・サービスの強み】にもなってしまい、切り分けた意味があまりなくなってしまいます。

 例えば、21 年間に及ぶガソリンスタンドの現場経験を活かした机上の空論ではない経営支援が可能である。という強みは【自社の強み】の「人的資源の強み」として記載することもできますし、【自社の提供する商品・サービスの強み】の「提供するコンサルティングというサービスの品質における強み」としても記載することができてしまいます。

 よって、【自社の強み】【自社の提供する商品・サービスの強み】という切り口は妥当ではないと判断しました。そこで持ち出してきた切り口は、中小企業診断士の仕事を説明する際に用いられる【診る】【話す】【書く】というものです。この切り口だとダブりがなく整理された内容で強みを訴求できると判断しました。

持続化補助金<一般型>に採択された計画書を公開!その書き方とは?【自社や自社の提供する商品・サービスの強み編】(2)数値を記載する

 物事は質的な側面量的な側面があります。野球で投手が投げる球を「うなりをあげて打者に向かってくる直球」と表現するのは質的な側面であり、「球速150km/h」と表現するのは量的な側面です。

 そして、どちらかというと量的な側面で表現したほうが説得力は高まるでしょう。質的な側面での表現は視点が主観的で解釈を述べているのに対して、量的な側面は視点が客観的で事実を述べているからです。

 そこで、強みに経験年数、業績、メルマガ会員数など数値を盛り込みました。これは持続化補助金<一般型>に採択された計画書を公開!その書き方とは? ④でご紹介した競合よりも優れていると推測される数値を意識しています。ただし、この数値自体が強みではありませんので、次に挙げる点に留意が必要です。

持続化補助金<一般型>に採択された計画書を公開!その書き方とは?【自社や自社の提供する商品・サービスの強み編】(3)何ができるのかを記載する

 例えば、現場経験が豊富な中小企業診断士は数多く存在すると思いますが、21年間ガソリンスタンドの現場に身を置いた中小企業診断士は多くないと思います。そしてこの「21年間」という数値が現場経験の豊富さという説得力を持つことは前述のとおりです。しかし、現場経験が豊富であってもそれがコンサルの場に活きなければ強みとは言えないでしょう。

 よって、21 年間に及ぶガソリンスタンドの現場経験を活かした机上の空論ではない経営支援が可能である。という形でその数値的根拠により「何ができるのか」を記載しました。数値自体は強みではなく、その数値を根拠として「何ができるのか」を認識し、それを強みとして記載したということです。

 このように今回は「自社や自社の提供する商品・サービスの強み」の書き方をご紹介してきましたが、その内容を実際に申請した計画書とともにまとめると以下になります。

 今回のコラムでは上記3点をお伝えしましたが、次回のコラムは今回に引き続き「様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書①」<経営計画>「4.経営方針・目標と今後のプラン」の書き方について見ていきます。なお、弊社の計画書を紹介しているこれまでのコラムは以下となります。

2.小規模事業者持続化補助金の計画書作成をサポートします。

 1,000件を超える支援実績を通じて蓄積してきたノウハウを活用して、計画書作成のサポートを行い、採択の可能性を高めます。詳しくはこちらから↓↓↓

3.メルマガ会員様募集中

 メルマガ会員様には、リアル店舗の現場経験20年以上、コンサルティング歴10年以上【通算30年以上のノウハウ】を凝縮した【未公開のコラム】を優先的に配信しています。

メルマガ登録はこちらから↓↓↓
https://ssl.form-mailer.jp/fms/33bd5af2611330

4.電子書籍のご案内(2021年3月22日発行)

小規模事業者持続化補助金に応募したくなる本
タイトルとURLをコピーしました