持続化補助金<一般型>に採択された計画書を公開!その書き方とは? ⑨

小規模事業者持続化補助金

 弊社が小規模事業者持続化補助金<一般型>を活用して自社ホームページの全面リニューアルを検討し始めたのは2019年のことでしたが、業務に追われてなかなか手をつけることができないでいました。

 そんな中、2020年に新型コロナウイルス感染症が拡大したため、いわゆる「3密」を避けるためにセミナーや講演といった仕事が軒並み中止・延期となり、時間がとりやすくなりました。

 そこで、2020年10月2日(第3回受付)締切りの当補助金を活用するべく、計画書を作成し、申請したところ、無事採択され、ホームページのリニューアルに要する資金の一部を調達することができました。

 この結果を受け、弊社がどのように計画書を作成したのかを自慢にならないように気をつけながらご紹介します。当サイトでは、当補助金に申請された100を超える事業者様の事例をご紹介してきましたが、弊社のことを弊社がご紹介するわけですから、計画書自体も可能な範囲で公開するなど、かなり赤裸々な内容を記載できることになります。

 下図は当補助金に申請する際、原則として作成しなければならない書類の一覧ですが、前回のコラムでは、赤枠部分<補助事業計画>「2.販路開拓(生産性向上)の取組内容」のアウトラインをご紹介しました。今回のコラムでは【販路開拓(生産性向上)の取組内容編その2】として、その内容を詳細に見ていきます。なお、当コラムの内容は2022年1月21日時点の情報に基づいています。

一般型

1. 持続化補助金<一般型>に採択された計画書を公開!その書き方とは?【販路開拓(生産性向上)の取組内容編その2】

 前回のコラムでは、いつ(When)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どこで(Where)、どのように(How)の5W1Hを用いて補助事業を説明したことを述べましたが、今回はそれぞれを具体的に見ていきます。

持続化補助金<一般型>に採択された計画書を公開!その書き方とは?【販路開拓等(生産性向上)の取組内容編その2】(1)補助事業の開始時期を記載する

 まず「いつ実施するのか」という点ですが、持続化補助金<一般型>は<低感染リスク型ビジネス枠>と違って、交付決定後の支出が補助対象経費となっています。そこで、できるだけ早期にホームページのリニューアルに着手したかった弊社は「交付決定後、即実施する」と記載しました。

持続化補助金<一般型>に採択された計画書を公開!その書き方とは?【販路開拓等(生産性向上)の取組内容編その2】(2)補助事業の登場人物を記載する

 次に「誰が実施するのか」という点ですが、業者名を記載するだけでは足りないと判断し、弊社からは誰がこの補助事業に携わるのかという観点も盛り込んで、弊社代表とホームページをリニューアルする業者がどのように繋がって補助事業を実施するのかを記載しました。

持続化補助金<一般型>に採択された計画書を公開!その書き方とは?【販路開拓等(生産性向上)の取組内容編その2】(3)制作場所を記載する

 「どこで実施するのか」という点ですが、ホームページのリニューアル作業を担う業者が作業を行う場所はどこなのかという観点から記載しました。これがもし広告看板であったら「どこで看板を制作するのか」だけでなく「どこへ設置するのか」、もしチラシの活用であれば「どこでチラシを制作するのか」だけでなく「どこへ配布するのか」といった内容で記載したと思います。

持続化補助金<一般型>に採択された計画書を公開!その書き方とは?【販路開拓等(生産性向上)の取組内容編その2】(4)【創意工夫の特徴】を盛り込む

 「何を実施するのか」という点ですが、「ホームページをリニューアルする」だけでは、身も蓋もありません。そこで前回のコラムでポイントとして挙げた【創意工夫の特徴】を説明として盛り込みました。

持続化補助金<一般型>に採択された計画書を公開!その書き方とは?【販路開拓等(生産性向上)の取組内容編その2】(5)経営方針との連動性を意識する

 「何故実施するのか」という点ですが、ここも「販路開拓をするため」や「売上を上げるため」では身も蓋もありません。そこで<経営計画>「4.経営方針・目標と今後のプラン」に記載した経営方針に基づいた理由を記載しました。

持続化補助金<一般型>に採択された計画書を公開!その書き方とは?【販路開拓等(生産性向上)の取組内容編その2】(6)完成までのプロセスを記載する

 最後に「どのように実施するのか」という点ですが、ホームページをリニューアルする作業内容を記載しようとしても、それを手掛ける業者でなければ分からないことが多々あります。そこで、補助事業であるホームページのリニューアルをするにあたっての打ち合わせから、リニューアルを終え、サイトを公開するまでの一連のプロセスを記載しました。

 今回は「販路開拓等(生産性向上)の取組内容」を具体的に書くために、弊社がどのように具体的に書いたのかを具体的に示しましたが、その内容を実際に申請した計画書とともにまとめると以下になります。

 今回のコラムでは上記6点をお伝えしましたが、次回のコラムは「4.補助事業の効果」の書き方について見ていきます。なお、弊社の計画書を紹介しながら計画書の書き方を述べたこれまでのコラムは以下となりますのでご参考になれば幸甚です。

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