応募がない…人材不足の解決策として活用したい求人広告の考え方

人材確保

 一般的に、人はお金を支払うと真剣になります。ですから、効果的に人材を確保したいのなら、求人媒体は有料のものを使うべきと考えます。

 弊社のある埼玉県川越市から、私鉄・地下鉄・新幹線を乗り継ぎ、2時間程度の地方都市に立地する、ある企業様へ出向き、リーダー研修を昨年12月より月1回ペースで実施しています。

 昨日も、その企業様のリーダーを対象に、人材不足をいかに克服するか、というテーマで登壇させていただきました。その中で、応募者からの電話による問い合わせについて、その対応を丁寧に行う重要性についても述べたのですが、質疑応答の時間に以下の趣旨の質問がありました。

 「ハローワークを使って求人を行っているが、電話対応は、ハローワークの担当者が行うわけで、どの程度ハローワークには電話対応の丁寧さを求めれば良いのか」

 これを受け、なぜハローワークを使って求人を行っているのかを伺ったところ、お金がかからないから、という回答をいただきました。

 そこで、私は以下の内容を申し上げました。

「痩せたらビキニの水着を着る」という女の子

 お金を使わない企業様に、なぜお金を使わないのかと伺うと、お金がないから、と言います。それは、お金があればお金を使うと同義です。

 そして、その発想は「痩せたら水着を着る」と言っている女の子の発想と何ら変わらないわけです。そのような発想だから痩せるのが困難なのです。

 儲かったら有料求人媒体を活用する、と言っているうちは儲からないと思います。お金を使うことは、そのお金を受け取る人がいます。そのお金は何らかの形で使われ、それを受け取る人がいます。巡り巡って自分に返ってくる、それがお金だと思うのです。

宿泊費が出ないのに何故宿泊するのか

 当該企業様の研修は毎回19:00で終了します。その日のうちに埼玉へ帰ることは、不可能ではありません。ですが、私は登壇後に毎回、現地の居酒屋で食事をし、現地のホテルに泊まり、翌日に埼玉に向かいます。

 私がこの企業様に研修を提供する目的は、業績を拡大させるためです。業績が拡大すれば納税額が増え、地域の税収が良くなります。つまり、地域経済を良くするために登壇しているわけですが、地域経済を良くするために登壇している講師自身は、実際に地域へいくらお金を落とすのでしょうか。

 宿泊費が出るから泊る、そうでなければ泊らない。そういう姿勢は、地域経済に貢献しようという講師の本気度が疑われます。地域経済に貢献しようという講師が、地域にお金を落とさずに帰る。そういう講師もたくさんいます。いろんな考え方がありますから、私はそれを否定しません。

 ですが、私は現地で外食をし、現地に泊ります。もちろん、中央資本でチェーン展開する居酒屋やホテルではなく、地元資本のそれをあえて選びます。その行動は、地域経済の貢献を目的とした講師がとるべき行動だと思うからです。

 私が使う金額など地域経済にとってはたいした額ではありません。それでも、飲食代・宿泊費と自腹を切って登壇するわけですから、自腹を切る分、それを取り返したいと思います。
 そのためには、当該企業様に対する研修効果を大きくして、継続的なお付き合いに繋げなければなりませんから、登壇自体が真剣なものになります。

自腹を切るメリット

 以上より、求人広告は有料媒体の利用をお勧めします。ハローワークの利用を否定はしません。ハローワークを利用しつつ、有料媒体を使うことで、真剣に求人広告の内容を検討することになり、効果の高い求人広告となる可能性が高まります。人材不足の解決策として活用したい求人広告の考え方として、まずは自腹を切ることが重要と考えますが、いかがでしょうか。

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