同店は絵画をはじめとした美術品が楽しめるギャラリ-と飲食できるカフェスペースが一体となったギャラリ-カフェですが、新型コロナウイルスの影響により、客足が激減してしまいました。
そこで、新たに展示するアート作品を作家に制作していただくとともに、チラシ・ダイレクトメール・看板・ポスター・ホームページなどで広告を行うことにし、その費用の一部について小規模事業者持続化補助金を活用することとしました。
同店は、当補助金に応募する際に提出する計画書を作成しましたが、弊社はその作成した計画書をブラッシュアップする形でご支援しました。結果として同店は当補助金に採択されましたが、どのように計画書をブラッシュアップしたのかをご紹介します。
下図は応募時に最低限作成しなければならない書類ですが、今回のコラムでは以下の赤枠部分を見ていきます。
1.「顧客ニーズと市場の動向」の書き方
(1)内容を切り分ける
同店が当欄に書かれてきた内容を拝見すると、これまでの経緯と現状がつらつらと綴られており、何が顧客ニーズで何が市場の動向かが読み取りにくい内容となっていました。そこで【顧客ニーズ】【市場の動向】という見出しを設けていただき、内容を切り分けて記載していただきました。
(2)言葉を定義する
言葉は定義づけをして、それに則って記載をしていかないと、あらぬ方向へ話が逸れがちになります。また、読み手の解釈によっては「それが顧客ニーズと言えるのか」という猜疑心を抱いてしまうこともあります。
よって、自店なりの【顧客ニーズ】という言葉の定義を記載した上で、その内容を述べていくと上記のデメリットは解消される可能性が高まります。なお、弊社では【顧客ニーズ】を「当店を利用して顧客が達成したい目的」と定義づけしています。
(3)根拠を示す
同店が記載されてきた内容を拝見すると、近隣人口の減少について記載がありました。ですが、それが事実なのかどうか疑問を差し挟まれないために、根拠を盛り込む必要があります。なお、公募要領には以下の記載があります。
ここで紹介されているRESASというサイトを利用すると、自治体毎にこれまでの人口推移と今後の人口推移の見込みが視覚的に分かりますので、これを使って根拠を盛り込んでいただきました。
このようにして「2.顧客ニーズと市場の動向」をブラッシュアップしていきましたが、これ以前の項目については以下のリンクを参考にして下さい。なお、次回はこれに続く「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」について見ていきます。
持続化補助金の採択で立て直しを図ったカフェの申請書作成事例①
2.小規模事業者持続化補助金の計画書作成をサポートします
弊社の1,000件を超える支援実績を通じて蓄積してきたノウハウを活用して、計画書作成のサポートを行い、採択の可能性を高めます。詳しくはこちらから↓↓↓
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人口2万人に満たない街で黒字経営を続ける洋食店5つの秘訣