同社は、先代の父から事業を引き継いだ2代目が経営する工務店で、新築住宅やリフォームを提供しています。これまで積極的に営業をしなくても、顧客からのご紹介などにより業績は維持できておりましたが、高齢に伴い自宅を手放す既存顧客が目立つようになり、業績が厳しくなってきました。
そこで、現状を打破するために(1)ホームページの新規立ち上げ、(2)チラシの作成・配布を行うこととし、その費用負担を軽減するために小規模事業者持続化補助金を活用することとしました。そのために同社は計画書を作成し応募をしましたが、結果は不採択となってしまいました。
これを受け、同社は計画書のどこをどのように改善するべきか明らかにするべく、弊社の添削サービスをご利用されました。これにより計画書をブラッシュアップできた同社は、2回目の応募で採択されましたが、当コラムでは、どのように計画書をブラッシュアップしていったのかをご紹介します。
下図は応募時に作成する書類ですが、今回のコラムでは下図の赤枠部分、様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書①<補助事業計画>Ⅰ.補助事業の内容「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」を見ていきます。
なお、「1.補助事業で行う事業名」に関しては事例で理解する低感染リスク型ビジネス枠の採択ポイント③ をご参考にしてください。
1.「販路開拓等(生産性向上)の取組内容」の書き方
(1)補助事業の概要を記載する
同社は「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」に「(1)ホームページの新規立ち上げ」「(2)チラシの作成・配布」という見出しを設けていました。これは非常に良いと感じましたが、「(1)ホームページの新規立ち上げ」に関する内容で1ページ半を使っており、読み手としては「(2)チラシの作成・配布」までなかなか行き着くことができません。
よって、冒頭に「取組内容は(1)ホームページの新規立ち上げ、(2)チラシの作成・配布である。具体的内容は以下の通り。」と補助事業の概要を記載していただきました。
(2)補助事業の内容を記載する
同社が「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」に書かれていた内容は、営業を行う際にどのような提案を行うのかというものであり、ホームページやチラシをどのように作成し、活用するのかが読み取りにくい内容となっていました。
そこで、ホームページ、チラシそれぞれについて、いつ(When)・だれが(Who)・なにを(What)・なぜ(Why)・どこで(Where)・どのように(How)立上げ、作成するのかという5W1Hを用いて説明を記載しました。
(3)補助事業の説明をコピペしない
同社が「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」に書かれていた内容は、ホームページとチラシに切り分けられていましたが、それはほとんど同じ文章が繰り返されていました。つまりコピーアンドペーストをしていたわけですが、これは読み手としては良い印象を抱かないものです。
ホームページはホームページとして、チラシはチラシとしてきちんとオリジナリティを持たせた内容で取組内容の説明を記載する必要があります。
このようにして、「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」をブラッシュアップしていただきましたが、次回のコラムでは「4.補助事業の効果」を見ていきます。
2.小規模事業者持続化補助金の計画書作成をサポートします
弊社の1,000件を超える支援実績を通じて蓄積してきたノウハウを活用して、計画書作成のサポートを行い、採択の可能性を高めます。詳しくはこちらから↓↓↓
3.メルマガ会員様募集中
メルマガ会員様には、リアル店舗の現場経験20年以上、コンサルティング歴10年以上【通算30年以上のノウハウ】を凝縮した【未公開のコラム】や、当サイトに掲載したコラムの【解説動画URL】を優先的に配信しています。登録はこちらから↓↓↓
4.電子書籍のご案内(2021年3月22日発行)
小規模事業者持続化補助金に応募したくなる本