持続化補助金採択でホームページを更新する鍼灸院の計画書記入例②

小規模事業者持続化補助金

 同院は女性専用の鍼灸院として開業後10年が経過しました。これまで既存利用者からの紹介で新規利用者を獲得してきましたが、紹介だけでなくネット検索からも新規顧客を獲得したいと考えるようになり、ホームページの更新を行うことにしました。

 また、併せてweb広告の出稿、リーフレットの作成も行うこととし、その費用の一部について小規模事業者持続化補助金を活用することにしました。

 そこで同院の代表者は、当補助金に応募する際に提出する計画書を作成しましたが、弊社はそれをブラッシュアップする形でご支援しました。結果として同院は当補助金に採択されましたが、どのように計画書をブラッシュアップしたのかをご紹介します。

 下図は応募時に最低限作成しなければならない書類ですが、今回のコラムでは以下の赤枠部分、様式2-1経営計画書兼補助事業計画書①<経営計画>「2.顧客ニーズと市場の動向」を見ていきます。

1.「顧客ニーズと市場の動向」の書き方

(1)適切な見出しを設ける

 同院が当欄へ事前に記載されてきた内容を拝見すると『来院者の傾向』『女性の鍼灸院利用状況』『競合動向』という見出しがありました。ですが、当欄のタイトルは「顧客ニーズと市場の動向」ですから【顧客ニーズ】【市場の動向】という見出しにした方が、当欄に書くべき内容からズレにくくなります。

 特に『来院者の傾向』『女性の鍼灸院利用状況』という見出しは、その内容が【顧客ニーズ】なのか【市場の動向】なのか判断がつきにくいため、読み手に伝えたいことが正確に伝わらないリスクを高めてしまいます。以上の理由から、当欄の見出しを【顧客ニーズ】【市場の動向】としていただきました。

(2)言葉を定義する

 『来院者の傾向』として同院が当欄へ事前に記載されてきた内容には、顧客層別の来院が多い曜日や時間、来院の交通手段が含まれていました。ですが、これは【顧客ニーズ】でも【市場の動向】でもありません。

 この記述を活かすのであれば、このような来院者の傾向から、どのようなニーズがあるのかを推測し、【顧客ニーズ】として記載することをお勧めしました。そしてこの場合の留意点は、何をもって【顧客ニーズ】と言うのか、つまり言葉の定義をするということです。

 弊社では【顧客ニーズ】を「自社を利用して顧客が達成したい目的」と定義しており、これに基づいて『来院者の傾向』から【顧客ニーズ】を検討していただきました。なお、事前に書かれてきた『女性の鍼灸院利用状況』『競合動向』は【市場の動向】としてそのまま活かしていただきました。

(3)体裁を整える

 当欄において、ある文章はゴシック体になっており、また別の文章は明朝体になっているなど、異なる書体が混在しておりました。このような書体の不統一は、思考が散乱している印象を与えがちです。

 また『競合動向』として、競合する院の屋号、住所、URL、特徴が記載されていましたが、特徴を示す文章の語尾が「~のようです」となっておりました。実際に自院から見た各競合の特徴ですので推測した内容であることは否めませんが、自信のなさを感じさせてしまうので、言い切り型へ変えていただきました。

 このようにして「2.顧客ニーズと市場の動向」をブラッシュアップしていきましたが、当項目以外の項目の書き方については、以下のリンクを参考にして下さい。次回は「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」を見ていきます。

持続化補助金採択でホームページを更新する鍼灸院の計画書記入例

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