同社は、オートバイをトラックで輸送する事業を営んでいます。例えば、ネットオークションにオートバイを出品した方が、遠方に居住する落札者にオートバイを届ける場合などに同社を利用しています。
そのような同社を利用する方を増やすために、同社はホームページを刷新するとともに、ネット広告を出稿することにし、その費用の一部を小規模事業者持続化補助金で調達することにしました。
そこで弊社が当補助金の応募に使用する計画書作成のご支援を行い、同社は採択されたわけですが、当コラムで、その計画書作成のプロセスをご紹介していきます。下図は応募時に作成する書類ですが、今回のコラムでは赤枠部分、様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書①<補助事業計画>Ⅰ.補助事業の内容「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」を見ていきます。
なお、「1.補助事業で行う事業名」に関しては事例で理解する低感染リスク型ビジネス枠の採択ポイント③を参考にして下さい。
1.「販路開拓等(生産性向上)の取組内容」の書き方
(1)公募要領「審査の観点」を意識する
公募要領は、各種補助金の応募に関するルールを示したものであり、補助金ごとに作成・公開されます。同社が採択された小規模事業者持続化補助金<一般型>の公募要領は日本商工会議所、全国商工会連合会のホームページからダウンロードできます。
この公募要領の中に下図「審査の観点」というページがあり、そこにはどのような観点から審査をするのかが記載されていますが、今回見ていく「販路開拓等(生産性向上)の取組内容」で意識したいのは、図の赤枠部分です。
以下でこれらを踏まえ、どのように記載したのかを見ていきます。
(2)具体的に書く
まず「補助事業は具体的で…」という部分ですが、弊社では「具体的に書くということ」を、いつ(When)・だれが(Who)・なにを(What)・なぜ(Why)・どこで(Where)・どのように(How)という5W1Hを明確に記載することと捉えています。
よって同社の場合は、まず、販路開拓等の取組内容は、①新規ホームページへの新プログラム・新ページ追加による利便性の向上、②ネット広告による高い利便性の訴求、である。以下に各取組内容の具体策を示す。と記載した上で、ホームページであれば以下の表を盛り込みました。
なお、どこで(Where)は、だれが(Who)の部分で発注先を記載していますので、あえて記載しませんでした。そして、同じ図表を「②ネット広告による高い利便性の訴求」に関しても当然盛り込みました。
(3)創意工夫の特徴を書く
次に2つ目の赤枠部分にある「創意工夫の特徴」ですが、自社なりにどんな工夫をしたのかという点を記載します。同社の場合「①新規ホームページへの新プログラム・新ページ追加による利便性の向上」では以下を記載しました。
【創意工夫の特徴】自社トラックが現在、日本国内のどの辺りを通過していることを顧客が分かるようにして、顧客が流しのタクシーをつかまえる感覚で発注できるようにすること。
同様に「②ネット広告による高い利便性の訴求」に関しても創意工夫の特徴を記載しました。
このようにして「2.販路開拓等(生産性向上)の取組内容」を記載しましたが、次回は「4.補助事業の効果」をどのように記載していったのかを見ていきます。
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