同店は「ゴージャスな雰囲気を低料金で」というコンセプトに基づくガールズバーです。近隣に競合店がひしめく中、この明確なコンセプトのもと顧客の支持を得ておりました。しかし、そのコンセプトと店舗内装の一部がマッチしておらず、経営者は店内改装の必要性を感じておりました。
そこで、(1)カウンターチェアの導入、(2)カウンターチェアの処分、(3)トイレ改装、(4)照明の追加を行うこととし、その費用の調達について小規模事業者持続化補助金を活用することとしました。
同店は、当補助金に応募する際に提出する計画書を作成しましたが、弊社はそれをブラッシュアップする形でご支援しました。結果として同店は当補助金に採択されましたが、どのように計画書をブラッシュアップしたのかをご紹介します。
下図は応募時に作成しなければならない書類ですが、今回のコラムでは以下の赤枠部分、様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書①<経営計画>「4.経営方針・目標と今後のプラン」を見ていきます。
1.「経営方針・目標と今後のプラン」の書き方
(1)構成を検討する
同店が記載されてきた内容を拝見すると「今後の経営方針と目標」「目標達成のための手段、具体的な方策」という見出しが設けられていました。ですが、当欄のタイトルは「経営方針・目標と今後のプラン」ですので、見出しは「経営方針」「目標」「今後のプラン」とすることが、一番間違いがありません。よって、そのように見出しを変更していただきました。
(2)年ごとの目標を統一する
同店は1年後の目標として売上高と客数を、2年後の目標として新規店舗の開店と口コミランクで1位になることを記載しておりました。弊社がこの目標として適切と考えているのは、達成度が測定出来る売上高・客数といった定量的な目標です。というのも、売上高や客数がないと事業運営ができないからです。
同店は、1年後の目標として売上高と客数を設定できていますので、2,3年後それぞれにおいても売上高と客数の目標を設定していただきました。もちろん2年後の新規店舗開店、口コミランクについても目標として設定していただきました。
ただし、「口コミランク1位」という目標は、内情を知らない読み手にしてみると、意味が読み取れない目標です。よって、「店舗紹介サイト○○のガールズバーランキングにおいて●●地域での口コミ1位」と詳しく記載していただきました。
(3)「今後のプラン」は表形式にする
同店が記載されてきた内容を拝見すると「今後のプラン」に該当する内容を文章で記載されていましたが、思考を整理し、より読み手に分かりやすくするために表形式で示すことをお勧めしました。
縦軸に何をするのかという実施事項を、横軸に3年の時間軸をとった表を作成していただき、3年の間で何をいつ行うのかが分かるよう、以下のような図を盛り込んでいただきました。
このようにして「4.経営方針・目標と今後のプラン」をブラッシュアップしていきましたが、次回のコラムでは<補助事業計画>について見ていきます。
2.小規模事業者持続化補助金の計画書作成をサポートします
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