同院は、関東圏内に立地する接骨院ですが、リラクゼーションサロンやマッサージ店の進出もあり、業況は厳しくなりつつありました。そこで、美容やリラクゼーションなどを提供できる機械設備を導入しようと考え、その費用の一部を小規模事業者持続化補助金で調達しようと、応募用の計画書を作成しました。
弊社は、この計画書をブラッシュアップする支援を行い、当補助金に応募した同院は採択されました。今回のコラムは、同院が作成した持続化補助金応募用の計画書をどのようにブラッシュアップしたのか、そのポイントを見ていくシリーズの第1回目です。
以下は、小規模事業者持続化補助金<一般型>に応募する際の作成資料ですが、今回のコラムでは、その赤枠部分、様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書① <経営計画> 「1.企業概要」について見ていきます。
なお、当コラムの内容は<低感染リスク型ビジネス枠>にも応用できますので、そちらに応募を予定されている方もご参考にして下さい。
1.「企業概要」の書き方
同院が当欄へ事前に記載されてきた内容を拝見すると、「代表者名」「所在地」「店舗面積」「駐車場」「営業時間」「従業員数」「代表者略歴」「財務状況」「売上高構成比」「顧客層」「経営理念」「問題」「課題」「立地」と実に14個もの見出しが設けられておりました。
補助金応募用の計画書は読み手に対するプレゼン資料ですが、これは可能な限りコンパクトにまとめることが、伝わりやすさを高め、採択の可能性を向上させますので、この14個の見出しを以下のように整理しました。
(1)まとめる
まずは、まとめられる見出をまとめました。具体的には、「代表者名」「所在地」「店舗面積」「駐車場」「営業時間」「従業員数」「代表者略歴」を【事業所プロフィール】とするとともに、「財務状況」は売上高を含んだ内容を述べていたので「売上高構成比」と併せて【収益状況】という見出しにまとめました。
(2)移動する
次に、移動できるものは他の欄に移動しました。具体的には「顧客層」は顧客ニーズの説明に使えるので「2.顧客ニーズと市場の動向」へ、「経営理念」は経営方針の説明に使えそうなので「4.経営方針・目標と今後のプラン」へ移動しました。
(3)削除する
同院が書かれてきた「問題」「課題」は削除するべきか、残すべきかという点は意見が分かれるところですが、弊社では補助金の目的は強みを強化・活用するするためのものと解釈しています。
よって、「問題」「課題」はネガティブな内容が盛り込まれがちであることから、補助金の目的に沿った計画書にはなりにくいという判断から削除していただきました。
(4)残す
上でご紹介したように、同院が書かれてきた見出しの中には「立地」がありました。これは前述の【事業者プロフィール】にまとめても良い内容ですが、同院は「立地」の説明のために地図を2枚盛り込んでおり、【事業者プロフィール】にまとめてしまうと、ボリュームが非常に大きくなってしまいます。よって、【立地】という見出しはそのまま残しました。
よって【事業者プロフィール】【収益状況】【立地】という3つの見出しになりましたが、ここまでの内容をまとめると下図のようになります。
このようにして同店は、様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書① <経営計画> 「1.企業概要」内の見出しを設定しましたが、次回はそれぞれの見出しの下に書かれた内容をどのようにブラッシュアップしていったかを見ていきます。
2.小規模事業者持続化補助金の計画書作成をサポートします
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