同院は、関東圏内に立地する接骨院ですが、リラクゼーションサロンやマッサージ店の進出により、業況は厳しくなりつつありました。そこで、美容やリラクゼーションなどを提供できる機械設備を導入しようと考え、その費用の一部を小規模事業者持続化補助金で調達しようと、応募用の計画書を作成しました。
弊社は、この計画書をブラッシュアップする支援を行い、当補助金に応募した同院は採択されました。今回のコラムは、同院が作成した持続化補助金応募用の計画書をどのようにブラッシュアップしたのか、そのポイントを見ていくシリーズの2回目です。
以下は、小規模事業者持続化補助金<一般型>に応募する際に作成する資料ですが、前回のコラムでは、その赤枠部分、様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書① <経営計画> 「1.企業概要」について、多すぎる見出しをどのようにまとめたかを見ていきました。
今回はその上で、当欄の内容をどのようにブラッシュアップしていったかを見ていきます。
なお、当コラムの内容は<低感染リスク型ビジネス枠>にも応用できますので、そちらに応募を予定されている方もご参考にして下さい。
1.「企業概要」の書き方
(1)余白を作らない
同院は、箇条書きを活用していましたが、このメリットとして挙げられるのは、内容が端的になって読みやすいため、読み手の理解が深まりやすいことです。反面、デメリットとして挙げられるのは、右側に余白が現れがちになることです。
同院の場合は、このデメリットが非常に目立ちましたので、この余白に写真を盛り込んでいただきました。ただし、この写真を盛り込む際には以下の留意点があります。
(2)写真の意義を意識する
写真を盛り込む意義のひとつにビジュアルへ訴求することがありますが、これは写真の内容が見えるからこそです。同院が盛り込んできた数枚の写真の中に院長とスタッフの集合写真がありましたが、この写真が非常に小さく、顔が見えませんでした。
持続化補助金の一般型は計画書を8枚に、低感染リスク型ビジネス枠は5枚に収めなければなりませんが、そのために写真を小さくすることは有効な手段です。とはいうものの、その写真の内容が見えなければ意味がありません。
リアリティを訴求するに、代表者の写真を盛り込むことは有効ですので、その写真を拡大して優先的に盛り込んでいただき、それ以外の写真は盛り込むことできたら盛り込むというスタンスで構成し直していただきました。
(3)利益も記載する
同院は、売上高の大きい施術メニューを3つ列挙し、メニュー名と売上高を記載しておりました。ですがこれら3つの売上高を合算しても、全体の売上高の1割にも届きません。よって、売上高の大きい施術メニューの記載を増やしていただきました。
また、売上が大きくても利益が大きいとは限りません。よって、収益性もきっちり把握しているということを訴求するべく利益額の記載もしていただきました。
このようにして同院は、前回のコラムの内容に引き続き、様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書① <経営計画> 「1.企業概要」のブラッシュアップをしました。次回はこれに続く「2.顧客ニーズと市場の動向」について見ていきます。
2.小規模事業者持続化補助金の計画書作成をサポートします
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小規模事業者持続化補助金に応募したくなる本