持続化補助金採択事例から見えてきた採択されやすい事業者の特徴⑥

小規模事業者持続化補助金

 これまで小規模事業者持続化補助金は、<一般型>の他に<コロナ特別対応型>、<低感染リスク型ビジネス枠>と、外部環境の変化に応じて複数のケースが創設されてきました。弊社ではそれぞれの申請支援を行ってきましたが、そのうち111事業所については以下のサイトで事例としてご紹介しています。

 これらのご支援をしてきた中で感じているのは、<一般型>であれ、<コロナ特別対応型>であれ、<低感染リスク型ビジネス枠>であれ、採択される事業者には共通点があるということです。

 つまり、<一般型>で採択される(計画書ではなく)事業者は、<コロナ特別対応型>や<低感染リスク型ビジネス枠>に申請しても採択される可能性が高いでしょうし、その逆も言えると感じています。

 今後、小規模事業者持続化補助金は、上記<一般型>は<通常枠>に名前を変えるとともに<成長・分配強化枠>、<新陳代謝枠>、<インボイス枠>が創設される見通しですが、これについても同様のことが言えるはずです。

 そこで、今回のコラムは前回のコラム持続化補助金採択事例から見えてきた採択されやすい事業者の特徴⑤に引き続き、これまで弊社がご支援してきた事例から、採択される可能性が高い事業者の特徴を見ていきます。

1.持続化補助金採択事例から見えてきた採択されやすい事業者の特徴 part6

持続化補助金採択事例から見えてきた採択されやすい事業者の特徴part6(1)強みを数多く認識している

 持続化補助金採択事例から見えてきた採択されやすい事業者の特徴①で「自社の強みを理解している」という点を採り上げましたが、これを深堀していくと「強みの量と質」の話になります。当パートでは「強みの量」について見ていきます。

 他社よりも有利な経営資源である「強み」を持っていることは、生き残るために重要なポイントとなりますが、それを持っていても認識していない事業者がいますし、逆にそのようなポイントを数多く認識している事業者もいます。

 自社の強みを数多く認識しているということは、それらを使って様々な事業を展開することが可能ですし、ひとつの事業に多種類の強みの投入が可能ということでもあります。

 小規模事業者持続化補助金を使って実施する補助事業は、強みの活用が求められますが、その強みを数多く認識している事業者は、上記の理由から採択される可能性が高いと言えるでしょう。

持続化補助金採択事例から見えてきた採択されやすい事業者の特徴part6(2)強みを正確に認識している

 ここからは「強みの量」ではなく「強みの質」について見ていきます。例えば「多くの顧客から評判の高い製品を取り扱っている」ことを強みとして認識していた場合、これは認識が正しくないと判断することができます。なぜなら、そのことを活用した補助事業は、当該製品の販促以外の事業展開が考えにくく、拡がりに制約があるからです。

 これに対して「多くの顧客から評判の高い製品を取り扱っている」ことを結果と捉え、そのような結果を招くことのできる経営資源を「強み」と捉える事業者は、補助事業を含めた今後の事業展開に拡がりがあるものです。

 例えば「〇〇というノウハウを蓄積している」から「多くの顧客から評判の高い製品を取り扱っている」ことができるということであれば、そのノウハウを活用した事業展開は多岐にわたる可能性があります。

 このように、結果ではなくその要因を強みとして認識している事業者は、補助事業に拡がりがあり、採択される可能性が高いと言える印象があります。

持続化補助金採択事例から見えてきた採択されやすい事業者の特徴part6(3)経営理念がある

 経営理念に強いこだわりのある、面白法人カヤックでは、経営理念は「どのようにして経営目的を達成するかの方法論」としています。経営目的を達成するための方法論が明確であれば経営目的は達成されやすいでしょうし、それがなければ達成が困難であることは自明の理です。

 そして、この経営理念に基づいて、補助事業も実施されるべきであることは言うまでもありません。経営理念に基づかない補助事業は、経営目的の達成に近づくことが困難ですから、補助事業の有効性に難があるということになります。よって、経営理念がある事業者は採択されやすいと言えるのではないでしょうか。

 今回のコラムでは、持続化補助金採択事例から見えてきた採択されやすい事業者の特徴として、(1)強みを数多く認識している、(2)強みを正確に認識している、(3)経営理念がある、を挙げました。次回のコラムでも引き続き、そのような事業者の特徴を見ていきます。

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