同院は、ダイエットと外反母趾の治療に力を入れる整体院ですが、業績を拡大させるためにチラシの作成・ポスティングとweb広告を実施することにしました。そこでその費用の一部を小規模事業者持続化補助金一般型で調達したいと考え、弊社の支援を受けながら計画書を作成し、応募したところ、無事採択されました。
そこで前回のコラムに引き続き、同院が採択される計画書をどのように作成したのかをご紹介していきます。下図は、小規模事業者持続化補助金<一般型>に応募する際の作成資料ですが、今回のコラムでは、その赤枠部分、様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書① <経営計画 >「2.顧客ニーズと市場の動向」について見ていきます。
1.「顧客ニーズと市場の動向」の書き方
(1)予め構成を決める
書きたいことを思うまま書きたい順に記載するのではなく、予め構成を決めて全体感を掴んでから記載することで、まとまりのある読みやすい内容にすることが可能です。その構成を決める際に、どのような見出しを設けるのかがポイントになります。
当欄のタイトルは「顧客ニーズと市場の動向」ですので、【顧客ニーズ】【市場の動向】という見出しを設けることは、妥当性があります。また、【市場の動向】の下には[ダイエット市場の動向]と[競合の動向]という小見出しを設けることにしました。
(2)「顧客ニーズ」を定義する
当欄に「顧客ニーズ」として顧客からいただいた要望や顧客の声を記載するケースを散見しますが、弊社では顧客からの要望やその声はいただくもの、「顧客ニーズ」は見出すものであり、それらは別物と考えています。
例えば複数の顧客から「体重を減らしたい」という要望があったとしても、ある顧客はそれにより美容を得たいのかもしれませんし、ある顧客はそれにより健康を得たいのかもしれません。そうすると美容目的のダイエットと、健康目的のダイエットでは、施術方法が異なる可能性があるということです。
よって弊社では「顧客ニーズ」を「当社を利用して達成したい顧客の目的」と定義しており、これに基づき、顧客ニーズを列挙していただきました。
(3)図表を用いる
同院の主力メニューはダイエットですので【市場の動向】に、まず[ダイエット市場の動向]として、大手企業が実施したダイエットに関する意識調査の結果を示したグラフを盛り込み、文章で解説を加えました。このように図を用いることは、文章のみの説明に比べて視覚的に理解を促進させることが可能となります。
また、[競合の動向]として、商圏内同業者の名称、住所、当院からの所要時間、URL、特徴を一覧にした表も盛り込みました。このように表を用いることは、文章のみの説明に比べて内容がまとまりやすいので、やはり読み手の理解を促進させることが可能となります。
このようにして同院は (1)予め構成を決める、(2) 「顧客ニーズ」を定義する、(3)図表を用いる、を意識して「顧客ニーズと市場の動向」を記載しました。次回のコラムではこれに続く「自社や自社の提供する商品・サービスの強み」を見ていきます。
2.小規模事業者持続化補助金の計画書作成をサポートします
弊社の1,000件を超える支援実績を通じて蓄積してきたノウハウを活用して、計画書作成のサポートを行い、採択の可能性を高めます。詳しくはこちらから↓↓↓
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小規模事業者持続化補助金に応募したくなる本