小規模事業者持続化補助金一般型に採択された整体院の事例③

小規模事業者持続化補助金

 同院は、ダイエットと外反母趾の治療に力を入れる整体院ですが、業績を拡大させるためにチラシの作成・ポスティングとweb広告を実施することにしました。そこでその費用の一部を小規模事業者持続化補助金一般型で調達したいと考え、弊社の支援を受けながら計画書を作成し、応募したところ、無事採択されました。

 そこで、前回のコラム に引き続き、同院が採択される計画書をどのように作成したのかをご紹介していきます。下図は、小規模事業者持続化補助金<一般型>に応募する際の作成資料ですが、今回のコラムでは、その赤枠部分、様式2-1 経営計画書兼補助事業計画書① <経営計画 >「3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み」について見ていきます。

1.「自社や自社の提供する商品・サービスの強み」の書き方

(1)強みを定義する

 弊社では「強み」を「顧客に価値を提供できる差別的優位性のある経営資源」と定義していますが、この経営資源には下記のように人・物・金・情報があります。

【人的資源】経営者やスタッフの経歴やスキルなど

【物的資源】店舗、設備、什器、商品、品揃えなど

【財務的資源】内部留保、借入状況、返済状況、与信枠など

【情報的資源】受発信している情報の質と量、ノウハウなど

 同院はこれらの切り口から強みを洗い出していきました。具体的にどのような強みを洗い出すことができたのかを以下で見ていきます。

(2)人的資源の強みを洗い出す

 事業が小規模であればあるほど人的資源の強みが事業に大きな影響を及ぼします。同院は代表者1名での運営ですので、代表者がどのような強みを持っているかという点を洗い出しましたが、具体的には、以下の強みを当欄に記載しました。

  • 代表は、○○に勤務していた頃から◎◎ダイエット施術法と関わりを持っており、当施術法に精通している。
  • 代表の人柄が真面目・真摯であることから、●●~△△代の患者から信頼が厚い。
  • ▽▽の講師として足と健康をテーマとして定期的に登壇し、自院の集客に結びつけている。

(3)あえて切り分けをしない

 当欄に記載する強みが多い場合は、当欄のタイトルを分解して【自社の強み】【提供する商品・サービスの強み】という見出しを設け、内容をグルーピングすることをお勧めしています。ですが、同院が洗い出すことができた強みはさほど多くないだけでなく、複数の強みをまとめて、端的に示すことができることから、切り分けの必要性は高くないと判断しました。

 例えば、同院は立地条件が良く、院内で販売している商品の品揃えが豊富という強みがありますが、立地条件は【自社の強み】の中の物的資源の強みであり、品揃えは【提供する商品の強み】です。これを物的資源の強みとして「足のトラブル防止専用のソックスやサポーターの品揃えが豊富であるとともに、店舗立地は最寄駅から徒歩▲分と利便性が高い」とまとめて記載しました。

 このようにして同院は (1)強みを定義する、(2)人的資源の強みを洗い出す、(3)あえて切り分けをしない、を意識して「自社や自社の提供する商品・サービスの強み」を記載しました。次回のコラムではこれに続く「経営方針・目標と今後のプラン」を見ていきます。

2.小規模事業者持続化補助金の計画書作成をサポートします

弊社の1,000件を超える支援実績を通じて蓄積してきたノウハウを活用して、計画書作成のサポートを行い、採択の可能性を高めます。詳しくはこちらから↓↓↓

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