持続化補助金<低感染リスク型>に採択!ネットショップ立上げ事例①

小規模事業者持続化補助金

 同店は、自社の教室や出張でヨガを教えることを主たる事業としていますが、新型コロナウイルス感染症の影響で、外出自粛の要請、対面接触による感染リスクを避ける顧客の増加、出張によるヨガ教室イベントの中止などにより、業績が悪化してしまいました。

 そこで、マットやウエアなどのヨガ関連商品を販売するネットショップを立ち上げることとし、その費用の一部を小規模事業者持続化補助金<低感染リスク型ビジネス枠>で調達することとしました。

 結果として同店は、この補助金に採択されたわけですが、当コラムでは同店がその際に作成した計画書の内容から、採択された要因を検討し、採択の可能性を高める計画書の書き方を見ていきます。

 下図は当補助金を申請する際に作成する「【様式1】経営計画および補助事業計画」の構成ですが、今回のコラムでは、赤枠部分<経営計画>「1.自社の事業概要」の書き方について見ていきます。なお、当コラムの内容は2022年3月6日時点の情報に基づいています。

1.持続化補助金<低感染リスク型>に採択!ネットショップ立上げ事例[自社の事業概要の書き方編]

持続化補助金<低感染リスク型>に採択!ネットショップ立上げ事例[自社の事業概要の書き方編](1)スペースを有効活用する

 前述の「【様式1】経営計画および補助事業計画」のフォーマットは、小規模事業者持続化補助金<低感染リスク型ビジネス枠>のホームページからダウンロードでき、下図のような形になっています。

 この計画書フォーマットの冒頭にあるように【作成にあたっての注意事項】と「黄色塗りつぶしの文書」は削除して構いません。これを行うことにより、約600字のスペースを追加で確保することができます。

 【作成にあたっての注意事項】にあるように、計画書は5枚以内で収めなければならないという条件の中、いかにスペースを確保するかという点は、採択に向けた課題のひとつです。同店は、削除できる部分は削除し、制限枚数5枚を目いっぱい使って、豊富な情報を読み手に届け、計画書の理解を促したことが採択を引き寄せた要因のひとつと考えられます。

持続化補助金<低感染リスク型>に採択!ネットショップ立上げ事例[自社の事業概要の書き方編](2)求められていることを漏れなく記載する

 今回見ていく<経営計画>「1.自社の事業概要」欄には、前述の計画書フォーマットに以下の記載があります。

 この但し書きを基にすると、当欄に求められているのは以下の内容と判断できます。

 同店はこれらの項目について、内容面で若干の不備はあったものの、ほぼ網羅しておりました。さらには見出しも設け、読みやすさも意識しており、このような対応が採択を引き寄せた要因のひとつと考えられます。

 なお、参考までに前述の小規模事業者持続化補助金<低感染リスク型ビジネス枠>のホームページの「申請資料・様式」ページ(下図矢印①)には、「【様式1】経営計画及び補助事業計画の記入サンプル」(下図矢印②)があります。

 この中の<経営計画>「1.自社の事業概要」の記載ポイントとして以下の記述があります。

 ここでのポイントは赤枠部分であり、前述の(1)現状について ②外部環境「市場動向等」には、競合他社や顧客の動向を盛り込むことが求められていると判断できます。

 今回のコラムでは、持続化補助金<低感染リスク型ビジネス枠>に採択されてネットショップを立ち上げたヨガ教室の<経営計画>「1.自社の事業概要」から、採択を引き寄せる書き方として(1)スペースを有効活用する、(2)求められていることを漏れなく記載する、を述べました。次回のコラムは今回に引き続き<経営計画>「1.自社の事業概要」の書き方を見ていきます。

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