同店は、自社の教室や出張でヨガを教えることを主たる事業としていますが、新型コロナウイルス感染症の影響で、外出自粛の要請、対面接触による感染リスクを避ける顧客の増加、出張によるヨガ教室イベントの中止などにより、業績が悪化してしまいました。
そこで、マットやウエアなどのヨガ関連商品を販売するネットショップを立ち上げることとし、その費用の一部を小規模事業者持続化補助金<低感染リスク型ビジネス枠>で調達することとしました。
結果として同店は、この補助金に採択されたわけですが、当コラムでは同店がその際に作成した計画書の内容から採択された要因と、より採択の可能性を高める計画書の書き方を見ていきます。
下図は当補助金を申請する際に作成する「【様式1】経営計画および補助事業計画」の構成ですが、今回のコラムでは赤枠部分<経営計画>「2.新型コロナウイルス感染症の影響・既に取り組んでいる対策」の書き方について見ていきます。なお、当コラムの内容は2022年3月8日時点の情報に基づいています。
- 1.持続化補助金<低感染リスク型>に採択!ネットショップ立上げ事例[新型コロナウイルス感染症の影響・既に取り組んでいる対策の書き方編]
- 持続化補助金<低感染リスク型>に採択!ネットショップ立上げ事例[新型コロナウイルス感染症の影響・既に取り組んでいる対策の書き方編](1)内容を2つに切り分ける
- 持続化補助金<低感染リスク型>に採択!ネットショップ立上げ事例[新型コロナウイルス感染症の影響・既に取り組んでいる対策の書き方編](2)影響を数値で述べる
- 持続化補助金<低感染リスク型>に採択!ネットショップ立上げ事例[新型コロナウイルス感染症の影響・既に取り組んでいる対策の書き方編](3)感染リスク軽減の対策を書く
- 持続化補助金<低感染リスク型>に採択!ネットショップ立上げ事例[新型コロナウイルス感染症の影響・既に取り組んでいる対策の書き方編](4)収益増加の対策を書く
- 2.小規模事業者持続化補助金の計画書作成をサポートします。
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1.持続化補助金<低感染リスク型>に採択!ネットショップ立上げ事例[新型コロナウイルス感染症の影響・既に取り組んでいる対策の書き方編]
持続化補助金<低感染リスク型>に採択!ネットショップ立上げ事例[新型コロナウイルス感染症の影響・既に取り組んでいる対策の書き方編](1)内容を2つに切り分ける
当欄のタイトルは「新型コロナウイルス感染症の影響・既に取り組んでいる対策」ですが、この「影響」と「対策」をまとめて記載しようとすると、内容が冗長になり、読み手は混乱し、理解が進まなくなってしまうリスクが高まります。
同店は【新型コロナウイルス感染症の影響】【既に取り組んでいる対策】と2つの見出しを設け、内容を切り分けて記載し、上記のリスクを回避していたことが採択を引き寄せた要因のひとつと考えられます。
持続化補助金<低感染リスク型>に採択!ネットショップ立上げ事例[新型コロナウイルス感染症の影響・既に取り組んでいる対策の書き方編](2)影響を数値で述べる
同店は、新型コロナウイルス感染症の影響として、売上が減少したことを述べておりましたが「コロナ禍の直近6か月における売上高」「コロナ前の同月における売上高」「両者を比較した売上高の減少率」を記載しておりました。
単に「売上が下がった」と記載するよりも「以前は売上高が〇円で今は●円、結果として◎%の減少率である」と記載した方が、影響の大きさを訴求しやすくなります。併せて、それらを文章ではなく一覧表にして、見やすくしていた点も採択を引き寄せた要因のひとつと考えられます。
持続化補助金<低感染リスク型>に採択!ネットショップ立上げ事例[新型コロナウイルス感染症の影響・既に取り組んでいる対策の書き方編](3)感染リスク軽減の対策を書く
同店は、既に取り組んでいる対策として、受講者やスタッフの新型コロナウイルス感染リスク軽減を目的とした対策を記載していました。この例として、スタジオに直接来られる方に対する検温・マスク着用のお願い・手指の消毒の他に、オンライン教室開催の強化といった内容が挙げられます。
新型コロナウイルス感染症の影響を受けた対策ですから、感染リスクを軽減する取組みを記載することは必須と言え、このことも採択を引き寄せた要因のひとつと考えられます。
持続化補助金<低感染リスク型>に採択!ネットショップ立上げ事例[新型コロナウイルス感染症の影響・既に取り組んでいる対策の書き方編](4)収益増加の対策を書く
前述の感染リスク軽減を目的とした対策は、他の事業者も実施していることであり、その対策に大きな差はないものと考えられます。ですが、新型コロナウイルス感染症の影響により、業績が悪化したわけですから、それを立て直すべく収益増加を目的とした対策を記載することも必要と考えられ、こちらは他の事業者と内容の差別性が訴求できます。
計画書の内容における完成度で上回った事業者が補助金に採択される可能性が高いことから、他の申請者と差別性のある記載は積極的に行っていきたいものです。
同店は、収益増加を目的とした対策として料金体系を見直したことを記載しており、このことも採択を引き寄せた要因のひとつと考えられます。ただし、これに補助事業で行う物販に関する取組みも記載し、それを強化するために補助事業を展開したいという計画書のストーリーを構築すると、より採択の可能性が高まったと考えられます。
今回のコラムでは、持続化補助金<低感染リスク型ビジネス枠>に採択されてネットショップを立ち上げたヨガ教室の<経営計画>「2.新型コロナウイルス感染症の影響・既に取り組んでいる対策」から、採択を引き寄せる書き方として(1)内容を2つに切り分ける、(2)影響を数値で述べる、(3)感染リスク軽減の対策を書く、(4)収益増加の対策を書く、を述べました。
次回のコラムは<補助事業計画>「2.補助事業の内容」の書き方を見ていきますが、同店を採り上げた前回までのコラムは以下となります。
2.小規模事業者持続化補助金の計画書作成をサポートします。
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