採択発表のページにその事業者の名前はありませんでした。
当時私はClubhouseで、小規模事業者持続化補助金の計画書作成に関する情報を発信しておりました(今後、Clubhouse以外の媒体で同様の取組を復活させる予定です)。
その中に毎週必ずいらして下さる経営者がおりました。この方が発する質問は的を射たものであり、採択は間違いないと思っていましたが、不採択という結果でした。後ほど分かるのは、その方の不採択理由は申請時に提出した資料の不備でした。
今回のコラムでは、このような提出した書類の不備による不採択という事例を無くすべく、初めて持続化補助金を申請する方向けに申請の準備資料の説明をしていきますが、書類を準備する際の前提として2つの申請方法について述べていきたいと思います。
なお、当コラムでは申請方法の概要とポイントに絞って述べますので、詳しくは下記サイトからダウンロードできる「ガイドブック」「公募要領」で確認をしてください。
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1.小規模事業者持続化補助金とは? Part11[申請方法編]
小規模事業者持続化補助金とは?Part11[申請方法編](1)郵送申請と電子申請の違い
小規模事業者持続化補助金の申請方法には郵送による申請と電子申請があり、それぞれ準備する書類(データ)が異なります。よって、どちらの方式で申請するべきかを決めてから、書類を準備する必要があります。
郵送による申請は、当補助金制度が創設されてから伝統的に行われてきたもので、文字通り紙を郵便で送って行う申請です。これに対して電子申請は昨今導入されたもので、インターネットを用いて申請を行います。以下でそれぞれのメリット・デメリットを見ていきます。
小規模事業者持続化補助金とは?Part11[申請方法編](2)郵送申請のメリデメ
郵送による申請のメリットとして挙げられるのは、パソコンの操作がほとんど不要だということです。「ほとんど」と述べたのは、計画書フォーマットのダウンロードや、紙と一緒に送付するUSBなどにデータを格納する際にパソコンを使うためです。とはいえ、郵送による申請は電子申請に比べてパソコンを使用する負荷が非常に軽いことは事実です。
反面、デメリットとして挙げられるのは、電子申請をするとそのことをもって審査の加点になりますが、それが得られないことです。郵送による申請でどの程度の加点を損するのかは不明ですが、やはり加点が得られないことは、大きなデメリットと言えるでしょう。
また、電子申請は締め切り当日の23:59まで申請が可能ですが、郵送による申請は締め切り当日の消印が有効となっています。23:59まで営業している郵便局は多くないことから、電子申請に比べると締め切りが短いことも郵送による申請のデメリットと言えるでしょう。
小規模事業者持続化補助金とは?Part11[申請方法編](3)電子申請のメリデメ
電子申請のメリットとして挙げられるのは、やはり審査で加点が得られることです。また、今後は補助金に限らず行政とのやり取りは電子型にシフトしていくことが想定され、一度電子申請に取組んでおけば、その後が楽になるのではないでしょうか。
また、準備するべき書類(データ)が少ないこともメリットのひとつに挙げられます。今後のコラムで郵送による申請と電子申請で準備する書類の違いを見ていきますが、電子申請の方が準備する書類(データ)は少ないと言えます。
電子申請のデメリットとして挙げられるのは、申請手続きに多少の負荷がかかることです。電子申請はjGrantsというシステムを利用しますが、これにログインするために予めGビズIDというIDを取得しておく必要があります。この取得に数週間かかるため、当IDを保有していない方がすぐに電子申請をすることは困難な状況となっていますが、取得に関しては以下のサイトをご参照ください。
今回のコラムでは、小規模事業者持続化補助金の申請準備書類を理解していただくための前提として、(1)郵送申請と電子申請の違い、(2)郵送申請のメリデメ、(3)電子申請のメリデメ、を述べました。
次回のコラムでは、初めて持続化補助金を申請する方のために、申請の準備書類について見ていきます。なお、小規模事業者持続化補助金について基礎的な内容を解説した当コラムのバックナンバーは以下となりますのでご参考まで。
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