集客力の高い神社
私が住む埼玉県川越市のある神社では、「運試し輪投げ」というコーナーがあり、連日賑わっています。
もし、この「運試し輪投げ」がホームセンターにあったら、連日賑わうでしょうか。同様に、このコーナーがドラッグストアにあったら、連日賑わうでしょうか。ないよりもあった方が集客力は高いのかもしれませんが、この運試しは神社だからこそ、集客力に寄与しているはずです。
神社に訪れる人の多くは、現状よりも生活や仕事、人間関係を良くしたい、つまり、運気を上げたい、というニーズがあるはずです。だからこそ、運試しをしたくなるわけです。
この神社は、神社だからこその取り組み、弊社流に言い換えれば「神社ならでは戦略」で集客力を高めており、この考え方は、多くのロードサイド店舗で活用できます。
強みを見つける
上述の神社は、神社だからこそできる取り組みをしています。同様に、仮に雑貨店であれば、雑貨店だからこそできる取り組みを考えますが、この考えを一歩進めたものが、その雑貨店で働く経営者・店長・スタッフに着目する、というものです。
中小企業の経営資源(人・物・金・情報)のうち、強みを持っているのは多くの場合「人」です。スキルや人脈といった強みもそうですが、事業に活かせる経歴や趣味があれば、それも強みとなり得ます。
何かを学んだことがあるのであれば、それを事業に活かせないか。
異業種に身を置いたことがあるのであれば、それを事業に活かせないか。
読書という趣味があるのであれば、それを事業に活かせないか。
このような観点から強みを見出していきます。
強みの活かし方
あるカフェでは、経営者がかつて障害を持つ子どもの母親だった、という経歴を活かし、同じ境遇の親をターゲットとした取り組みを開始しました。経営者がかつて障害を持つ子どもの母親だったからこそできる取り組みです。
ある焼き鳥店では、経営者が障害者になった、という経歴を活かし、焼き鳥店で障害者の就労支援を開始しました。経営者が障害者になったからこそできる取り組みです。
あるラーメン店では、経営者がデザインの勉強をしたことがある、という経歴を活かし、飲食店向け販促物の作成を行い、好評を得ています。経営者がデザインの勉強をしたことがあるからこそできる取り組みです。
商品単価の向上による売上の増加策でご紹介した、「学習塾出身のラーメン店店長による合格ラーメン」も店長の経歴に着目した強みの活用事例です。
経歴が強みになるという認識は、意外と見過ごされがちな印象があります。経営者・店長・スタッフの経歴も含め、自店の棚卸をすることにより、差別的優位性が見つかる可能性が高まります。
さて、貴店では、経営者・店長・スタッフの経歴をどのように活かしていますか?
参考記事
強みを見出し事業に活かす
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