顧客を名前で呼ぶ効果
私がセルフサービスのガソリンスタンドで働いていた頃、給油の度に手書き領収書の発行を依頼する固定客がいました。ある日、その顧客が来店され、ご自身で給油している際に、予め、手書き領収書に日付と名前を書いておき、給油が終了(金額が確定)した段階で領収書に金額を記入して、渡しに行ったところ、「覚えていてくれたんですか」と、とても感激されたことがありました。
これは、顧客を「個客」として接することを意味します。ただし、時と場所を考えないと逆効果になる場合があります。
あるデパ地下で、女性客が食品を購入する際にクレジットカードを出しました。すると販売員がカードに刻印された名前を見て、「○○様、豚まん3個で840円です」と大声で語りかけました。その女性は「恥ずかしい。時と場所を考えて欲しい」と憤りました。
名前で顧客を呼ぶことは、個客にとっては、特別扱いされた感じがして、心理的な距離が縮まりがちですが、上記のように時と場所は意識しておきたいところです。
参考記事 顧客を名前で呼ぶ効果
顧客へのプレゼント
さて、先日、仕事で埼玉県加須(かぞ)市へ伺いました。当市に立地する、あるロードサイド店舗は、現在改装中で、8月のリニューアルオープンの準備をしています。改装中の店舗を視察し、経営者とご面談するべく、指定の場所に向かった途中でこんな看板を見つけました。
その写真スタジオで写真を撮影すると、お米がもらえるようですが、そのお米の量は、産まれた時の体重分、という企画です。つまり、その赤ちゃんによってもらえる量が違うわけです。この企画は、その顧客ならではのプレゼントをご用意するという点で「個客」対応をしています。
同様の事例としては、歳の数だけ焼き鳥プレゼントがあります。
来店する顧客の属性は様々であっても、体重や年齢に応じたプレゼントは、顧客にとっては「個客」扱いをされているわけで、満足度は高いと思われます。
さて、貴店は、顧客を「個客」として対応するために何を行っていますか?
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