出発地という前提
ご縁をいただき、ある自治体へ事業者様の支援で通うようになって数年が経過しました。この自治体へは、私の自宅から最寄駅へ行き、最寄駅からX駅で乗り換えてその自治体へ、片道2時間ほどかけて、電車で伺っています。
当該自治体へ伺う時間はその日によって違うので、スマートフォンのナビゲーションアプリに当該自治体に到着したい時刻を入力し、最寄駅から乗る電車の出発時間を検索します。そして、その出発時間に間に合うように自宅を出発します。
先日も当該自治体へ伺うこととなっていましたので、予め最寄駅から出発する電車の時間を調べた上で、自宅を出ようとしましたが、ふと、スマートフォンのナビゲーションアプリへ出発地として自宅の住所を入力して検索してみました。
繰り返しになりますが、これまでは、自宅から最寄駅へ行き、そこからX駅経由で当該自治体へ到着していました。しかし、自宅を出発地として検索したところ、最短の交通手段は、自宅そばのバス停からバスに乗り、X駅の先にあるY駅へ移動し、そこから当該自治体へ電車で伺う方が、交通費も移動時間も少なく済むことが分かりました。
出発地がどこかという前提を自宅ではなく最寄駅とすることにより、これまで何年も高い交通費負担と長い移動時間に甘んじてきたことに気付かされました。
「ふと」を大事にする
では、なぜ検索の際に出発地を最寄駅ではなく自宅としたか、ということですが、それは「ふと」自宅を出発地にしてみようと考えたからです。この時に発生した自分の「ふと」に応じなかったら、相変わらず高い交通費と長い移動時間を費やして最寄駅から当該自治体へ通っていたわけです。
私は最近、この「ふと」を大事にするようにしています。
「ふと」この店で食事をしたくなった。
「ふと」この商品が欲しくなった。
「ふと」寄り道したくなった。
このような「ふと」を大事にして、その「ふと」を実行するようにしています。
効果的な販売促進策などのアイデアは「ふと」舞い降りてきます。これをキャッチするためには、日々の「ふと」を大事にすることが、ポイントなのではないか、と思わせる出来事でした。
私たちには、無意識の前提があります。それにより、選択肢を狭めている可能性は否めないと思います。前提を覆して選択肢の制約を打破していくためには、「ふと」を大事にして、それに従ってやりたいことをやっていくことも一つの手段なのでしょう。
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