儲かったら使う?
中小企業、小規模事業者の多くは広告宣伝費に対する支出が非常に少なく、ゼロというケースも少なくありません。
そのことを指摘すると「儲かったら使おうと思います」とよく言われます。つまり、「痩せたら水着を着る」と言っている女の子と変わらない思考で事業展開をしている経営者が多い、これが事実です。
「使えるようになったら使う」のではなく、「使える状況を作り出す」ことを考えなければ、使えるようにはなりません。たまたま使える状況が訪れるかもしれませんが、それは偶然の産物であり、自社・自店の意思が反映された結果ではありません。
他者依存から抜け出す
こちらのコラムで示した「妖怪・私はかわいそう」は、他者依存という点で、まさしく「使えるようになったら使う」のパターンです。
こういう方は「自分の機嫌が悪くなったのは、あなたのその態度なのだから、あなたの態度を改めなさい」と暗に示します。自分の機嫌を相手に委ねている以上、相手の態度が変われば機嫌が良くなりますし、相手の態度が変わらなければ機嫌が悪いまま。自分で自分の感情をコントロールできないわけです。「うちの店舗が儲からないのは、不景気のせいなのだから、景気を良くしなさい」と言っているのと何ら変わらないのです。
儲かる思考回路
弊社の同業者には、売上高の半分を広告宣伝費に使っている方がいます。これは使い過ぎとしてもせめて売上高の10%から20%は使わないと「使った」とは言えないと思います。
とはいうものの、これまで広告宣伝費がゼロだった事業者が数10万、場合によっては100万円以上の広告宣伝費を使うのは心理的な抵抗が大きいと思います。よって、年間の広告宣伝費予算を組み、数年かけて広告宣伝費の額を10%から20%へ引き上げていくことが必要と考えます。
その年はいくら使って、その見返りとして売上高・利益をどの程度見込むのか。翌年はどうするのか。経営計画を立案し、単なる売上見込みではなく、広告宣伝費の使い方を含めた自社・自店の将来をデザインします。
つまり、儲かるロードサイド店の思考回路は未来「思考」なのです。
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