売上・費用・利益を管理する

コラム

ダイエットと体重計

 体重を気にする方は、こまめに体重計に乗ります。「私はダイエットに励んでいます」と公言している人が、1年に1回しか体重計に乗らないとしたら、それは、ダイエットに励んでいるとは言えないでしょう。

 月に1回しか体重計に乗らない人はどうでしょう。やはり、こまめに体重管理しているとは言いにくく、せめて毎日体重計に乗って、体重を確認することが、「ダイエットに励んでいる」状態なのではないでしょうか。そして、このこまめな管理は、店舗の利益管理に関しても当てはまります。

体重測定の頻度

 法人であれ個人であれ、納税額を決定するために、1年間の利益を確定し、税務署へ申告をしなければなりません。これが確定申告というルールです。1年間の売上・費用・利益を確定させ、決算書という証拠書類に基づく申告書を作成します。

 よって、この決算書というものは、1年間の体重測定に該当します。昨期1年間の正確な業績が分かり、今期に向けた戦略を立案することが可能となります。

 では、1年間ではなく1ヶ月の体重測定、すなわち、先月の正確な売上・費用・利益がわかれば、今月の戦略に活かすことができます。この1ヶ月の体重測定を月次決算と呼び、1年のスパンで立案した戦略よりも、柔軟な戦略を立案することができます。

 しかし、変化の激しい現代は、1ヶ月でもスパンが長いという考え方があります。そこで、毎日の体重測定、すなわち1日の売上・費用・利益を確定させる日次決算があります。

 なお、弊社では日次決算をエクセルで行っており、そのフォーマットは弊社ホームページのトップページ「トピックス」から、どなたでも無料でダウンロードできるようにしています。

日次決算の方法

 まずは、1日の売上・費用・利益それぞれの目標設定を行います。ここでのポイントは費用を固定費と変動費に分けて考えることです。

 固定費は正社員の人件費、賃料、水道光熱費など売上が上がっても下がっても固定的に出て行く費用です。これに対して、変動費は仕入費用など売上が上がれば増加し、売上が下がれば低下する費用です。

 日次決算での費用管理では、固定費は月間でまとめて管理し、変動費を日々管理していきます。よって、日々管理する利益1ヶ月分で固定費を賄った上で、目標利益を確保する必要があります。

 こまめな管理を行い、それに基づく施策を実行し、プライベートでは体重を減らし、ビジネスでは利益を増加させていきましょう。

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