車両を円滑に自店へ誘導するロードサイド店舗の看板広告

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右折入店による後続車の渋滞

 片側2車線以上で中央分離帯にガードレールのない幹線道路に立地するロードサイド店舗へ、反対車線から右折して入店しようとする車両を見かけることがあります。


 この場合、幹線道路ですから交通の流れが速く、対向車線を走る車両がなかなか途切れないため、右折入店が困難な場合が多いわけですが、後続車両も簡単には車線変更できず、渋滞が発生し、クラクションが鳴らされることもあります。

 この場合、右折入店しようとする車両も、渋滞に巻き込まれた車両も、クラクションを鳴らす車両もハッピーな状況とは言えません。右折待ち車両の後続車両は、まず、その右折待ち車両に憤りを感じますが、次には右折先のロードサイド店舗に憤りを感じるでしょう。

 事実、右折待ちの車両を迎え入れようとしたロードサイド店舗のスタッフに、すさまじい剣幕で怒りを露わにしていた後続のドライバーを見たことがあります。「この店舗のせいで、要らぬ渋滞に巻き込まれてしまった」と批判され、店舗の評判を落とし、客離れを促進させることはロードサイド店舗として、本意ではないはずです。

看板広告のメリット

 ロードサイド店舗が掲げる看板広告の大きなメリットとしては、入店を促し、売上を拡大できる、というものがあると思います。

 これは、健康体の方が、トレーニングジムに行く場合に、今よりも健康になれる、格好良くなれるといったメリットと似ています。反面、今よりも不健康にならない、不格好にならないというリスクを回避するメリットもあるはずです。

 看板広告も同様で、リスク回避が可能であるというメリットにも着目する必要があります。

右折して入店しようとする顧客心理

 あるロードサイド店舗では、店頭の右折車両が見やすい位置に「右折入店はご遠慮ください。次の信号をUターンして左折入店をお願いします」と大きな看板広告を掲示しています。


 右折して入店しようとする顧客は、次の信号まで行ってUターンすることが面倒だから右折入店しようとするのではなく、どうすれば左折入店ができるのか分からないので、仕方なく右折入店するケースも多いはずです。

 よって、このような看板広告は、右折入店しようとする顧客に親切であるだけでなく、後続車にも親切であるわけで、後続車の渋滞による自店への批判も避けることが可能となります。さらに、その気配りが、新規顧客の来店を促進させ、売上拡大に繋がる可能性も高まります。

 「右折入店をするもしないも顧客の都合」とするのではなく、いかに顧客が気持ちよく入店できるか、といった視点も儲かるロードサイド店舗として持っておきたいものです。

 さて、貴店では、顧客が気持ちよく入店できるためにどのような工夫をしていますか?

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