夏場におけるタイヤの空気圧
今年の夏は非常に暑かったわけですが、暑いと道路も熱せられます。その熱がタイヤに伝わるとタイヤ内の空気圧が膨張します。タイヤが劣化していると、空気圧の膨張によりタイヤがバースト(破裂)する可能性が高まります。
ガソリンスタンドでタイヤの空気圧を点検する場合は、走行してきたばかりの車両を対象にするケースが多いため、空気圧の膨張を差し引いて調整する必要があります。よって、空気圧を点検する前に、どの程度走行してきたかを確認し、それに応じて空気圧を調整する必要があるはずです。
また、タイヤにはタイヤサイズが記載されていますが、その下に4桁の刻印があります。最初の2桁は2000年以降の製造年を、後半の2桁は製造週を示しています。「0117」とあれば2001年の第17週に製造されたことを示しています。
タイヤはゴム製品ですが、使用してもしなくてもゴムは劣化します。タイヤメーカーでは製造後、5年を越えたタイヤは使用を控えるように呼び掛けていることから、夏場に古いタイヤへ大量の空気圧を注入した状態で長距離を走行するとバーストしやすくなります。
安心感という付加価値
このような知識を持ってタイヤの点検をし、的確なアドバイスをする店舗スタッフは、安心感を提供することが可能となり、結果としてタイヤが売れやすくなります。反面、そのような知識を持たず、言われたままタイヤに空気を入れる店舗スタッフは、安心感を提供することは困難であり、結果としてタイヤは売れにくくなるでしょう。
私の経験上、顧客は、現在より乗り心地を良くしたいとか、燃費を良くしたいという目的でタイヤ交換をするケースは多くなく、安全かつ安心に車を運転したいという目的でタイヤ交換をするケースが多い印象です。
よって、高い専門性のもと、顧客に安心感を提供できるスタッフが多いほど、タイヤの販売は有利になります。何かを売ろうとする場合は、その何かによって、どのような付加価値を与えることができるのか、その付加価値を与えるためにどのような人材教育をしているのか、が販売のポイントとなります。
先義後利という言葉があるように、顧客に付加価値を与えることができる店舗には利益がついてまわるものです。
メルマガ会員様募集中
メルマガ会員様には、リアル店舗の現場経験20年以上、コンサルティング歴10年以上【通算30年以上のノウハウ】を凝縮した【未公開のコラム】や、当サイトに掲載したコラムの【解説動画URL】を優先的に配信しています。
登録はこちらから
↓↓↓
電子書籍のご案内
1年で70人のアルバイトに辞められたガソリンスタンド店長が人材に全く困らなくなった理由:育成編~人材が育つ職場と人材に見放される職場の境界線~
2020年3月15日発行 定価1,055円