天候に関わらず売れる店舗
今日は台風が日本列島に接近しており、昼頃には上陸するという予報が出ています。この影響で関東地方は朝から雨が降っており、ロードサイド店舗としては、本日の売上は厳しい結果になることが予想されます。
雨の日のガソリンスタンドは、洗車の需要が激減し、やはり売上が厳しいことになります。しかし、雨の日だからこそ売れる商品というものもあるわけで、フロントガラスの油膜取りやコーティング作業を予め雨の日に備えて大々的に告知しておき、雨の日の売上を向上させた店舗もありました。
このように天候に関わらず油外商品が売れる店舗もあれば、そうでない店舗もあります。この差をもたらす要因として立地や顧客層もあると思いますが、顧客が商品を購買する心理に目を向ける店舗は得てして売上が良いものです。
油外商品の販売がうまくいかない理由
私たちは、他店より〇円安いから、品質が良いからといった論理的な理由で商品・サービスを購入するケースもありますが、この店が好きだから、この店舗スタッフは信頼できるから、といった感情的な理由で購入することのほうが多いのではないでしょうか。
他店より安くても、接客が良くなく、腹立だしい思いをして買い物をする消費者は多くはないはずです。
よって、経営者や店長は、店舗スタッフに対して、「顧客に好かれなさい」「信頼を勝ち取りなさい」と言います。では、どうなれば好かれたことになり、どうなれば信頼を勝ち取ったことになるのでしょうか。売上高でこれを計ろうとすることが、油外商品の販売がうまくいかない理由なのかもしれません。
私たちは消費者として、その店舗が好きになった場合や、信頼に値すると感じた場合は、感謝の気持ちが口から出るものです。つまり、顧客からの「ありがとう」という発言が多い店舗は油外商品の販売がうまくいく可能性が高まります。
よって、経営者、店長は売上という結果を追うのではなく、そのプロセスである、顧客からの「ありがとう」が1日に何回発せられたかを追うことが重要と考えられます。
油外商品で稼ぐガソリンスタンドが意識しているキーワードとは、売れる売れないにかかわらず、顧客からの「ありがとう」であり、これを引き出すために日々活動していると言えるでしょう。
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